市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

針のむしろの3年と200日

 本日は大村愛知県知事リコール署名偽造事件で逮捕された広告関連会社前社長山口彬被告の初公判の日となっている。9月24日に行われた田中事務局長とは分離して審議される。
 田中被告(事務局長)は起訴内容の認否については明白にしていなかったが、山口被告は起訴事実を認めている。田中被告(事務局長)は河村市長が言っていたように「仮提出だから地方自治法に言う署名簿ではない」というような主張をして、正面突破無罪主張をするようだが、山口被告は起訴事実を認め、捜査に協力し、量刑の軽減を考えているのかもしれない。

 田中被告(事務局長)の裁判は、「署名簿」の定義をめぐる法解釈上の「宗教論争」になるようで、高須代表や河村応援団長の関与などは飛び出さないかもしれないが、山口被告の裁判では事実関係は認めて、山口被告本人の責任度合いを争う裁判となるようで、あるいは高須代表や河村応援団長の関与などの運動そのものの実態も表に出るかもしれない。

 実際、報道によると。

mainichi.jp

 田中被告(事務局長)から山口被告は「署名活動に代筆はつきもので、(2010年の)名古屋市議会のリコールでもあったはずだ」と説得されたとされる。

 これは、極めて重大な発言で、田中被告(事務局長)が名古屋市議会リコールにおいても「代筆はつきものであった」と認識した根拠は何か?誰からそのような事を聞いたのか。また、このような発言が田中被告(事務局長)と山口被告の間で信憑性を持った原因はなんであるのか。

 文藝春秋2021年7月号340ページに河村たかし名古屋市長は直接請求署名の代筆について「自分自身の経験から、家族が他の家族の名前を、中小企業の社長が社員の名前を勝手に書いたりする程度はあり得ても」と書いている。公になる文章でもこのような脱法行為を明言していたのであるから、2010年に行われた、名古屋市議会リコールにおいて、いかなる脱法行為が有ったのか、名古屋市会か100条委員会を開いて事の是非を明らかにするべきなのではないのだろうか。

ichi-nagoyajin.hatenablog.com

さて、実はもうすぐ。恐ろしい情報公開が行われる。

www.pref.aichi.jp

令和2年11月27日に、令和元年分の「政治資金収支報告書」定期分が公開されたが、令和2年分の収支報告書は、来月の同時期に公開される。

ここには、政治団体「お辞め下さい大村秀章愛知県知事 愛知100万人リコールの会」(以下、100万人の会)の収支報告書が公開されるのだ。

注目点は3点

1. 100万人の会へのクラウドファンディングに5万円以上寄付した人物の氏名、住所が明示される。(ネトウヨ君、個人情報大開示大会、クラファン会場)

2.100万人の会の不透明な会計が示される。(350万枚刷り、県内にポスティングされたとされる受任者募集ハガキの実態とは?情報公開によって謎が深まる可能性もある)

3.任意団体「ネットワーク河村市長」の旧受任者(3万4千人)への郵便物郵送料金約260万円の存在。この団体、所在地は河村たかし名古屋市長の現住所と同じ任意団体であり、政治団体としての届け出もされていない。更に、河村たかしについては、資金管理団体として「河村たかし政策研究会」が既にあり、それ以外の任意団体が約260万円の利益供与を受け取る事には触法性がないのだろうか?

https://www.pref.aichi.jp/senkyo/021127/z/c01z0614.pdf

さてさてさて。

残念ながら、「ネトウヨ君、個人情報大開示大会、署名簿縦覧会場」は開催されなかったが、上記のように「クラファン会場」が公開されることで、全国的なネトウヨ君(あんな活動に5万円以上を支払うという「おめでたい手合い」)の個人情報が晒されることとなる、高須代表はどう言っていたか知らないが、これが事実だ。

ちなみに、上記の「河村たかし政策研究会」への寄付者がこのように公開されているように、誰にも公開され。著作権法第三十二条の二項に示されているように「国若しくは地方公共団体の機関、独立行政法人又は地方独立行政法人が一般に周知させることを目的として作成し、その著作の名義の下に公表する広報資料、調査統計資料、報告書その他これらに類する著作物は、説明の材料として新聞紙、雑誌その他の刊行物に転載することができる。ただし、これを禁止する旨の表示がある場合は、この限りでない。」とされ、政治資金収支報告書には、「転載を禁止する旨」は表示されていない。

ネトウヨ君たちの阿鼻叫喚の声が聞こえそうで楽しい。

さて。

東京では「都民ファーストの会」から国政政党への展開がみられ「ファーストの会」が立ち上がった。ちょっと面白いのはこの会は候補者公募を行っているようだが、その募集締切が17日で、自民党岸田政権が打ち出した衆議院総選挙の公示19日には、とてもじゃないが間に合わない。(募集を締め切って、選考をするなり、面談するなり。そして、公認を出すとか推薦を出して、それにあわせて各種印刷物を揃えて、配布準備を行う。ここまでで2日、48時間。絶対無理!)


さらに、元埼玉県知事で現参議院議員上田清司氏の新党構想が動いているとか、そこに鳩山元総理の影(というか、札束)が見えるとか、国民民主が急接近しているとか。

ある人物が言っていた。

今年の春、名古屋市長選挙に河村たかしは出るべきではなかった。「多選には反対していましたから」とか、綺麗事でもなんでも言っておけば、国政転身の模索も自由にできただろうし、各メディアも一巡出演を仰いでいただろう。確かに、知事リコールの署名簿偽造にも関与が有るのではと疑われたが、選挙で問題となるスキャンダルとは、汚職等のお金の問題か、ふしだらな種類の男女関係であって、署名簿偽造問題が投票行動に影響を及ぼすことは考えにくく、実際河村たかしは市長に再選された。(次点候補に肉薄された原因は、純粋に準備不足、運動不足)

河村たかしがこの春、市長選挙に出なかったならば、その後の金メダル事件も生まれなかった。

名古屋エリアの集票を期す、維新、上田新党、小池新党はこぞって河村たかしに国政進出を促しただろう。そして「愛知維新上田ファースト減税日本」でもなんでも旗を立てて国政転身すれば、国会議員歳費1,561万円に期末手当635万円。文書通信交通滞在費が1,200万円に立法事務費が780万円。しめて4,176万円。これに政策秘書、第1、第2秘書の歳費まで税金。たまりませんわな。

それなのに、優柔不断にも名古屋市長に居続け、今に至って給料3ヶ月150万円を止めるの止めないのと、せこい話でウダウダやっている。蟹は甲羅に似せて穴を掘るとはいうが、名古屋市長たるものが金の話、それも150万円の話で満足に他者を納得もさせられない。みっともない事この上ない。これ以降も、次々起こる追求に、防戦一方だろう。嘘は付けばつくほど次第に大きくなり、ごまかしが効かなくなってくる。特に昨今はマスコミがこぞって疑惑の目を向け始めた。いつまでごまかし続けられるか。是非、この名古屋市長の椅子という、針のむしろに3年と200日。座り続けてくれ。

[以下の部分、通じにくいので上のように書き直しました。]

名古屋エリアの集票を期す、維新、上田新党、小池新党はこぞって河村たかしに国政進出を促しただろう。そして「愛知維新上田ファースト減税日本」でもなんでも旗を立てて国政転身すれば、国会議員歳費1,561万円に期末手当635万円。文書通信交通滞在費が1,200万円に立法事務費が780万円。しめて4,176万円。これに政策秘書、第1、第2秘書の歳費まで税金。たまりませんわな。

給料3ヶ月150万円を止めるの止めないのと、ウダウダやって、それ以降もこの名古屋市長の椅子という、針のむしろに3年と200日。座り続けてくれ。