1)次亜塩素酸ナトリウム勝手に消毒たい
2)上・高橋仮定の援用
3)ご質問に対する回答
COVID-19 について、あれこれは言いません。
この方針については代わりはない。
しかしなんとなく家でじっとしているのもなんなので、次のような事をしてみます。
1)次亜塩素酸ナトリウム勝手に消毒たい
試験的に次亜塩素酸ナトリウム0.1%希釈液(ハイターの薄め液)で街を清掃、消毒します。
1.厚手のゴム手袋、雨合羽、マスク、ゴーグルを着用し
2.約5リットルのバケツに水をいれ
3.次亜塩素酸ナトリウム0.1%希釈液を作る
ハイターの場合は、5リッターに対して、キャップ10杯のようです
4.雑巾で主に、地下鉄の出入り口階段の手すりを拭き掃除します
希釈液は直接肌に触れるとよろしくないので、拭き取りをしっかり行います。
噴霧は行いません。*1
同じようにやってみたいという方は、3月7日(土)午後1時に
名古屋市中区の栄公園、噴水広場にお越しください。
雑巾、バケツ、ゴム手袋は必須です、各自ご用意ください。
マスク、ゴーグル、雨合羽は推奨です。
ハイターは用意いたします。(水は、公共のもの使っていいよね)
拭き掃除の対象は、地下鉄の出入り口階段の手すり、
その他、栄周辺のご老人が手をかけそうな場所、物。
栄地下街の中は、管理者の了承を得ておりませんので行動しません。
(雨合羽までしてバケツを持ってウロウロするのも良くないでしょうね)
7日の土曜日にした理由は、8日の日曜日は雨のようなので、活動しやすい7日にしてみました。
その他、ご意見やお気づきの事などございましたら、コメント欄やメールでお教えください。
2)上・高橋仮定の援用
昨日の投稿について、メールでご指摘を頂いた、上氏も高橋も、そして私も見逃しが有る。
この推計から言えることは、罹患率20%の場合、事前確率(自分が罹患しているかもという確率)は20%ということになるが、検査の結果、陽性と判断されれば63.6%は罹患していると推測できる。
対象者にとって20%から63.6%へ、3.12倍の推定の確からしさが上がった。
同様に罹患率2%の場合の陽性適中率が12.5%であるということは、確からしさの向上は6.25倍となる。
一見、20%の場合より2%の場合、陽性適中率だけを着目すると63.6%から12.5%へ、効率が悪くなるように見えるが、事前確率から陽性適中率への向上に着目すると、対象者にとっては2倍以上の効果が期待できるということになる。つまり、高橋の主張とは逆に罹患率20%よりも、2%の場合のほうが「検査の効果」は高くなる。
ここまでは、コメント欄に記述させていただいたが、もう一つ「非罹患者の安心」という観点から検討してみる。
全体の罹患率が20%の場合は、検査をしない状態では自分の非罹患推計は80%という事になる。
そして、検査の結果陰性が判明した場合 7200/7800 = 0.9230 = 92.3%、非罹患推計は上がる。
罹患率が2%の場合は、検査をしていなければ98%の非罹患推計ということになるが、
検査の結果陰性であれば 8820/8880 = 0.9932 = 99.32% 非罹患推計は上がる。
つまり、この「感度」「特異度」の検査が有った場合、全体の罹患率が20%の際には、検査をして「陰性」の結果が出ても、7.7%は「不安」が残ることになるが、罹患率2%の場合は、0.7%に下がる。(正確には0.68%)
全体の罹患率が十分の一であるのに、誤判定への疑念は 7.7% → 0.77% ではなく 0.68%とよりもっともらしくなる。
この推計から言えることは、より広範なPCR検査を行うことは、「PCR検査を際限なく行うと、検査ミスによりますます不安を煽る」という高橋氏の発言とは真逆の結論を導き出す。
かといって私は際限なく検査を拡大しろなんて思わない。ここで導かれた結果は、あくまで数字上の推計であって、仮定の話でしかない。
現在、政府が示したPCR検査の適用指針は理解できる。
なぜなら、一般の健常者が COVID-19 に罹患した場合、7日目に山場が来るそうなのだ。
なので、発熱等が発生したら、なるべく家族を含むヒトとの接触を避けて、閉じこもる。
この段階で一度、相談窓口、かかりつけ医へ電話相談などしておく(かかりつけ医に3日後の予約をしても良いかもしれない)
発熱などの症状が4日続いたら、然るべき診療窓口に行く。
ここで医師の診断を受ける。胸部CTがスクリーニングに有効との話もある。
胸部CTであれば、即座に結果が出るので、ここで COVID-19 の疑いがあれば、隔離、、入院、検査待ちということになるだろう。
PCR検査の結果が出るのが、次の日か翌々日なので、ここで発症から5日~6日。
陽性であれば専門施設に入院して、7日目の山場を迎える。
ということになる。
高齢の方や、既往症のある方は、この山場がもう少し早くなる可能性があるので、
発熱などの初期症状が出てから2日で医師の検診を受けるということのようだ。
もちろん、上の推移は個人差が大きいので、発症してすぐに受診したほうが良い場合もあるだろうし、7日目の山場など無いまま治癒へ向かうケースも有る。
最終的には全人類の40~70%が罹患するとみられている。
徐々に伝播するのであれば、対応する医療は文明的なレベルを維持できる。(一気に大量の罹患者が発生すれば、このレベルが崩れる)
正しく恐れ、正しい対応方法を模索する必要があるだろう。
3)ご質問に対する回答
高橋氏の動画に気がついたきっかけとなるツイッター利用者の方からいくつか質問を頂いているので回答してみたい。
①上さんが仰った数字が正しいと仮定して計算しても初歩的な間違いがあるから統計は素人である。というのは正しいですよね?
上さんの初歩的な間違いは高橋氏の指摘のとおりです。
だから「統計は素人である」というのは推測に過ぎないと思います。私には判りませんし、私にはあまり興味もない論点です。
②その数字を元に検査の正確性を疑問視しているのではなく、元々誤判定があるが正確な誤判定率が発表されていない。
おそらく3割程度ではないか。
高橋さんの考えは3割程度の誤判定率とのことですが、これについてはどうでしょうか?
「正確な誤判定率が発表されていない」のではなく、データがまだ整理されていないのです。
陽性適中率は63.6%であるから、その余事象である36.4%が「誤判定率」と捉えるのは、ちょっと短絡的かもしれません。
統計の正しい用語を使うと、陽性適中率と呼んでいるものは「適合度」または「精度」と呼びます。
検査の性能を表す場合「正確度」を使うと思いますが、この場合はこの「適合度」だけではなく、正しく陰性を判別した「特異度」も合わせますので、(1400+7200)/10000 = 86%(正確度)ということになるかと思います。
これが検査として十分な正確性を有しているかどうかはわかりません。(元々推計ですけど)
しかし、この程度の正確さで、更に時間もかかる検査ですが、これ以外に選別のしようがないのが現状でもあります。
③普段は誤判定率を鑑みる場合は5%に設定して統計の計算をするが5%だとかなり正確な検査の前提になるが敢えてそうしている。
たとえそう仮定しても国民全員検査をしたら誤判定の人数が莫大になる。
さらに精密検査が必要になるので特効薬が無い現在の場合では医療崩壊しかねない。
上にも書きましたが、実際には胸部CTと他の診察によってスクリーニング(ふるい)にかけてPCR検査に回すことになると思います。
また、高橋氏が示した罹患率2%のパターン2の場合、適合度 140 、特異度 8820 で正確度は
(140+8820)/10000 = 89.6% となります。このままでは5%にはなりませんが、母集団の罹患率をもう少し下げれば5%以下の「誤判定」にすることもできます。その為には「国民全員検査」してみると、その正確性を獲得できるでしょうね。
③国民全員の検査は不要だが集団感染した場合、高齢者や持病があるなどの致死率が高い場合はPCR検査は極めて有効である。
有効であるというよりも、「それしか無い」ということです。
④英語も読めない件について。これについては高橋さんが動画で少し話していたのですが、その動画が見当たらず(会員限定、もしくは後日upかもしれません)もし見つかったらお伝えしますね。
ここからは私の感想なのですが「早くに下船していたら感染者が少なく済んだ」は病気発生の初期に下船していればってことですよね?これって日本が検疫を始める前のことではないのでしょうか?
また、未発症の感染者の存在を無視して下船した場合については言及していないので気になるところではあります。
当該文書の論旨はヒトの密集度と感染の関連性で、結論として感染が広がった要因に狭い船という環境があったというもので、今後は一定の密集度を避けなければならないということで、例えば広島球場が前売り券の行列に間隔を開けてみたり、映画館が座席を一つ飛びにしてみたりと実際に知見が利用されているようです。
上さんが政府の責任を追求する根拠にされるのは飛躍だろうと思いますし、高橋さんの主張は、さすがに文章の途中だけ取り上げて「日本よくやった」と主張されるのもバランスを欠いていると思います。
クルーズ船の防疫については、明らかに厚労省の対応は敗北です。(厚労省の職員に罹患者を出したこと、参加した医療関係者の非罹患を保証できないこと、つまり、厚労省の指示で、このクルーズ船と同じような医療対応をするのであれば、自身の感染の危険性が有ることになり、医療従事者が対応できない。また、このように医療従事者という貴重な防疫のためのリソースを機能不全にしたわけですから、明らかに誤りです)情報を開示し、今後の教訓にしなければなりません。
こうした事は、現場医療者や厚労省の職員の敗北であるとは思いません。現場では不確定な事柄も有るのでしょうから、その責任を追求するのは今の時点では愚かなことです。しかし、政治には結果責任があります。不条理や運も含んで、結果の責任を引き受けるのが政治の価値ですから、そうした責任から逃れるような政治的言説は全く無効です。
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北区の生涯学習センターで開催予定のお城の会月例会
3月11日(水) 18:30~
は、COVID-19(新型コロナウィルス)防疫に伴う施設の使用制限に伴って
行わないこととなりました。3月11日 の月例会は行われません。
4月11日 は予定通り行います。
*1:バケツの水を警察にかけるような事もしません