市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

名古屋城の計画は第一号

今朝の中日新聞には驚いた。

一面にデカデカと「石垣にゾクゾク」というタイトルが踊り、名古屋城の石垣に何か悪い物でも沸いているのかと思った。そうしたところ全国で天守などの構造物が無い城跡。それらの石垣に人気が集まっているという記事だった。

いくら日曜日といえども、一面に載せるような記事なんでしょうかね?

もちろん、インタビューを受けている千田教授の見解なら、国民が広く理解すべきことと思われるでしょうが、それでもやはり文化欄が相応しい場所なんじゃないんですかね?

どうしたって近々大きな政治的決断を下すべき課題として、名古屋城天守木造化/河村城騒動がある。これが大きな転換点を迎えるだろう。*1

そうした転換点にこの記事は何を意図したものなのだろうか?

或いは、河村城騒動を止める市民意見を熟成するかもしれないが、それにしても迂遠だ。

まあ、私にはわかりません。

その横に載っている「名古屋城天守復元 / 評価見誤り計画進まず」という記事も甚だしく良く判らない記事だ。

「石垣の補修を天守完成後に後回しする方針を批判し」って、これは事業者募集時のプロポーザルが発表された段階で批判されていたことではないのかね。建物を建てる時に、その足元から固めていくのは当たり前のことで、現在名古屋市が進めようとしている、名古屋城天守を木造で復元してから石垣の補修を進めるという計画は、何かの時期までに天守建物を作るという条件の下でしか理解できない。

2020年の東京オリンピックまでに天守建物を完成させ、オリンピックの時期には新築の天守を披露して、それ以降ゆっくりと石垣を修復するというような話であれば、まだ理解できるが、すでに当初の約束である2020年完成は反故にされているのであれば、天守の木造化など後回しで良いだろう。

ここでこの当然の批判を受けて「石垣の補修を済ませてから天守に手を付ける」というのであれば、石垣の補修優先のスケジュール(2020年には間に合わない)を提案して今回の事業者募集から降りた企業もあるので、不当競争も大概というものだ。

子どもでもわかる、何かを作る時には下から作っていく。という理屈が判らない者は、結局自分のいる間に「お城」を作って、自分の名前でも冠したいってだけだろう。やはり、この話は「河村城騒動」でしかない。河村たかしの幼稚な功名心。名勝に自分の名前を落書きする子どもに等しい愚かな行為でしかない。

それ以外に、2022年完成にこだわる理由が何かあるのか?*2

市の行政というのは、市民の為にある。
市議はその市民の代理人である。

そんな当たり前の理屈も判らず、「市長を守る」と市議に立候補する愚か者どもの政党。
つまり、市長の独裁を支える市議を生み出す、独裁政党であり、民主主義の破壊者だ。
その独裁者が驕りの果てに望んだ「夢」が、自分の名を冠した城だ。

呆れるほどに愚か、憐れみを感じるほどにさもしい。*3

河村たかしは「名古屋城を木造復元して、世界に威張れる名古屋にする」などという。

河村たかしは「威張りたい」のだろう。

まるで子どもが、自分の家(親の家)を威張ってみたり、父親の乗っている自家用車を威張っているようにしかみえないし、そもそも行政や文化において「威張る」とは何なのだろうか?

こうした幼稚な言葉に引き摺られる者が、44万票という票になり、視野狭窄で幼稚な政策が進められていく。

当たり前の常識や、少々でも見識があるのであれば、こうした集団における一時的な狂気の恐ろしさに気が付かねばならない。「威張る」為に、先人たちが作り上げた物を一顧だにせず破壊して良いものだろうか。

虚偽に虚偽を重ね、隠蔽に隠蔽を重ねて、民意を無視して進められる河村城騒動にはハッキリと否定を突き付けるべきではないのか?


名古屋市民オンブズマン・タイアップグループ

例えば、隠蔽と民意の無視の事例としては、名古屋市オンブズマンの特設ページに書かれている「18/7/25(水)名古屋市名古屋城跡保存活用計画に対する市民意見まとめは手引に従い1か月でwebから消えた」」をご覧いただきたい。

特別史跡名古屋城跡保存活用計画(案)に対する市民意見の内容及び市の考え方(平成30年5月名古屋市)@名古屋市民オンブズマン保存

ここには「天守閣木造復元に否定的な意見」が140件であるのに対して、肯定的な意見は9件しかない事が示されている。私もこれが正常な市民意見の比率であるとは思っていない。
しかし、民意は民意であり、市民意見である事には間違いがなく、これを削除、隠蔽する背景には歪んだ、不正常な意志を感じずにはいられない。

私が名古屋市の行政、河村たかしを民主主義の破壊者と呼ぶに、十分の事例ではないのだろうか。(「石垣にゾクゾク」と一面に書くのであれば、市民版の片隅にでも、この「隠蔽」は書かれるべきではないのだろうか? / 文化庁訪問時の市長メモについては、内容非公開を一転公開にしている。その契機は記事になったからではないのか?つまり、こうした隠蔽に対し、腹も座っていないし、論理や哲学があっての事ではないのだ。こうしたブレブレの市政を「歪んでいる」と表現するのは至極当たり前のことだろう)

記事にはこうも書かれている。

将来的に、全国の城郭で老朽化や耐震性不足に伴う建て替えが予想される中、第一号となる名古屋城の計画は他の指標。

「第一号」?

すでに大阪城は老朽化対策で「平成の大改修」を行っている。
熊本城も震災による被害を改修している事は周知の事実だ。

どちらも鉄筋コンクリート天守建物を改修するものだ。

名古屋城<だけ>が「建て替え」を検討している。確かに「第一号」だ、そして「最後」だろう。


先週末、中区におけるタウンミーティングに参加したが、その際に名古屋市河村たかしは「住民税減税をやっているのは名古屋だけになった」と言っていた。なんだか彼には「日本で唯一減税をやっている」という事が誇らしい、肯定的な事のように感じられているようだ。

ぜひ、そうしたトークは今後も続けていただきたい。

日本国内で住民税減税を行っているのが、名古屋市だけになってしまったのは、名古屋だけが特に「遅れている」のであって、他都市では「住民税減税の効果が無い」という当たり前のことを正当に評価しているに過ぎない。名古屋市でこの当たり前の評価ができないのは、そうした能力のない者が市長の座に座っているからだ。

河村たかしは、住民税減税を、自分が住民に金でも配っていると思っているのだろうか?

まあ、支援者の少なくない者はそう誤認しているのだろう。

「(住民税減税の支給額は)一世帯一万円になりますから」と話しているが、それが実感できる減税を受けているほどの所得を持っていれば、経済原理から減税政策の誤りにはすでに気が付いているだろう。

結果として、低所得で経済学にも明るくない層が、実感もなくこの言葉に「騙される」ことになる。(なんせ、「ウソ」なんですから)


名古屋市:個人の市民税の減税について(暮らしの情報)

「一世帯一万円]の減税を受けるには、700万円以上の収入が必要となる。

【名古屋市(愛知県)の平均所得・年収】名古屋市の給与水準がわかる|年収ガイド


平成25年における名古屋市内の700万円以上の収入がある世帯比率は17%程度だ。
高位の効果を宣伝して、あたかも全員がこの効果を受けられるかのように発言するのは、典型的な詐欺の手法だ。*4


日本で住民税減税を実施しているのは、名古屋だけ。

城を建て替えるのは名古屋城が第一号。

それは優れた判断の結果ではなく、こうしたウソによって形成された歪んだ民意による、愚かな判断の結果なのではないだろうか。



しばらく、この記事のこの部分については特に繰り返し掲載しよう。
そしてこうした「ウソ」が正常化されるまでは
河村たかし は呼び捨てで構わないだろう。


2018-10-30 お金はどこに消える?

平成18年1月27日、衆議院議院運営委員会において、次のように発言した人物が居た。

私の個人のことは、私の責任で答えさせていただきたいと思います。

 私はかねがね、非常に孤独な闘いでしたけれども、議員年金というものは、先がた言いましたように、議員は国民と同じ年金で生活すべきだと言っておりましたから、仮に廃止できなかった場合は全額寄附すると……(鈴木(恒)委員「寄附はできないです」と呼ぶ)いや、退職していますから、当然、議員年金をもらうときには。退職してからのことですから、それは間違いなんです。そう言っておりました。

 今回の場合は、まだ私たちの案がかかっておりますので変なことは申し上げられませんが、納付金につきましても、これは先ほど言いましたように全額税金でございますし、加えて、これは既に所得税三〇%それから住民税一三%の社会保険料控除があるのですね。それをもらうということは、私は潔しとはいたしません。

 ですから、一円もみずからのものにはいたしません、絶対に。それだけはここで、せっかくのチャンスが与えられましたので約束しておきます。

衆議院会議録情報 第164回国会 議院運営委員会 第4号

議員年金を一円も受け取らないと国会で述べた人物。その発言がこのように国会における議事録に残っている人物。これは誰あろう、河村たかし(当時は衆議院議員)である。(ちゃんと標準語で話している)

さて、その河村氏、現在は皆さんも御存知のようにこの名古屋市の市長をされており、すでに議員年金を受け取れる年令に達している。

そして、国会議員年金というのは、一括で受け取る方法と、月ごとに分割して受け取る方法があるそうだ。これは手続きをしなければ支給されない。

国会事務局は年金の支給について、個人情報として情報公開してくれない。
しかし、不確かな情報ながら、河村元衆議院議員は年金受給手続きを取っていないということだ。確かに、河村氏が年金を受け取って、それをどこかに寄付したという話は聞かない。
「一円も受け取らない」とするのであれば、受給年齢に達した時点で一括支給を受けて、全額をしかるべきところに寄付してしまえば簡単なのだろうに、その「約束」は果たされていない。



こちらも、しばらく連続投降しておこう。

会議録表示

名古屋市 平成28年  6月 定例会 06月14日−11号

木造復元となれば、(略)名古屋市民の皆さんに夢と希望と勇気を与えるものは本物の木造天守閣であり、まさに時代を超えた人々の願いになると私は信じています。
 名古屋城を名古屋のシンボル、日本の宝、世界に誇れる宝物として、未来の名古屋の子供たちに残すために大きな一歩をともに踏み出そうではありませんか。どうか議員の皆さんにおかれましても、何とぞ御理解を賜りますようお願い申し上げます。私自身、命がけ、不退転の決意で臨んでまいります。

名古屋市 平成28年6月定例会 06月14日 市長(河村たかし)発言

本当の命までは取らない、しかしここまで言ったのだから、政治生命ぐらいはかけるべきだろう。さあ、いざとなったら潔く、辞めていただこう。


*1:住民監査請求が起点であるとは必ずしも思っていない

*2:何かあるというのであれば、どうぞコメント欄に書きこんでくれ。これ以外に理由は思い浮かばない

*3:自分の財布は使わないと来ている

*4:この「詐欺」の主語は「河村たかし」ではない事は注意喚起しておこう。個人を詐欺師と呼んでいる訳ではない。詐欺の手法を開陳しているに過ぎない