市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

73万円のヨーロッパ旅行

 本日はお知らせから。
  7月11日に名東区の元市議、冨田勝三さんが続けられている「市政シンポジウム」が開かれる。
 名東区、及び名古屋市会に議席を持っている各会派に声をかけて、自民党から共産党まで市議が一堂に会して対論を交わす見応え、聞きごたえのある会になっている。

 これも第8回という事で、各区で広く行われればとも思える。

 今回は中日新聞の市政記者クラブキャップである内田康記者も加わって、「河村市政の功罪」という題目で講演があるようだ。
 果たして「中日新聞記者」の目から見た「河村市政」は是なのでしょうか?非なのでしょうか?

   日付 : 7月11日(金曜日)
   時間 : 18:30(午後6時半)〜20:30(午後8時半)
   場所 : 名東区役所講堂

 参加費:100円 (どなたでも参加可能)
 本日、その冨田さんを「捕まえて」開催の案内動画を撮らせてもらった。



 減税日本の半田県議については浅からぬ因縁があります。
 私は「酷い人物」であると判定しますが、だからといって「県議を辞めろ」とまでは申しておりません。半田県議が私に対してどんなに酷い、尊大な態度を取ろうと、説明責任を果たそうとしなくとも、それだけをもって彼を県議に選出した愛知県民、西区住民の付託を否定できるだけの材料は持っておりませんから。


 また、そもそも私は議員報酬や政務調査費について、その額が少なければよいなどとは思いません。議員報酬を安く上げることで議会の活動自体が劣化していては意味がありませんし、政務調査費/活動費の支出が少ないという事は、その議員/会派が政務活動を熱心に行っていないという証左であり、こういった不熱心な議員を選ぶという事自体が「安物買いの銭失い」であろうと思っています。


 そういう意味ではこのデータはなんだ。

 "平成25年度政務活動費 会派別収支一覧"

 この減税日本ゴヤの「残余」は突出している。
 (無所属クラブ 河合優市議は除いて)

 なにせ「残余」が52.2% 半分以上を余らせている。



 政務調査費/活動費で調査をしたとすれば、その成果はすべて市民、県民に還元されなければならない。その為、調査、研究に支出が為されていれば、その成果は市民、県民に公開されてしかるべきだ。

 平成24年に半田県議の政務調査費の報告に「ちょっとすさまじいものが有る」と報告を受けた。

 「減税日本」の本当の読み方 - 市長のための市会ではなく、市民のための名古屋市会を! Ver.2.0

 領収書は手書きで150万円。

 それでいて収入印紙の添付もない。
 但し書きとして「2011年5月31日依頼の東日本大震災現地被害調査及び愛知県の防災に活かすべき提案の作成料」


 その現地調査について見せて欲しいと半田県議に要求したところ、断られた。

 同時期に同会派の三宅県議も合計額で百万円を超える同様の調査があったために、その内容を見させて欲しいと依頼したところ、三宅県議は調査報告書を貸し出してくれた。
(貸し出してくれたことと、内容はまだ別)


 やがて減税日本の広沢幹事長(県議)が間に入って半田県議の調査報告書も見る事ができるようになった。

 しかし、条件があった。

 閲覧できるのは県議会図書館の閲覧室。
 閲覧時間は同図書館の開館時間内。
 コピーを取る事は許されない。

 という事だったのでカメラを持ち込んで全ページを写真に収めた。

 それがこれだ。

 Google ドライブ - 1 か所であらゆるファイルを保管


 自宅に戻り写真をじっくり読み込んでみたが、確かに現地に赴いたのだろうが、特に目新しい事もないし、こうした報告、調査は一般書籍として幾らでも出ている。
 そもそもこの報告書の大部分はそうやって公表されているインターネット上の情報で、その引用でしかない。

 半田県議が隠す意味が判らなかった。

 またそれ以上に、この調査に150万円を支出した意味が判らなかった。



 そして時は過ぎ、本日の報道となる。

知人女性に海外視察依頼…県議、政務活動費支出

 地域政党減税日本所属の半田晃士愛知県議(56)(名古屋市西区選出、1期)が昨年度、海外視察を知人女性に依頼し、政務活動費から委託費73万円を支出していたことが1日わかった。


 半田氏は取材に対し「女性は英語が堪能で、私が行くより効率的と判断した」としているが、報告書や女性の身元は公表しておらず、識者からは「活動費は公費。説明責任がある」との指摘が出ている。

 公表された政務活動費の収支報告書によると、半田氏は昨年12月10日付で73万円を支出。説明によると、女性はもともとフランスに行く用事があり、滞在期間の3週間延長を要請。ドイツで動物の殺処分、オランダで農業、フランスで公共交通の調査を委託したとしている。往復の航空運賃は女性が負担したという。

 女性に委託した理由について、半田氏は「国際交流に携わっていたため」とも説明。しかし、氏名などは「個人のプライバシー」として公表せず、宿泊費や交通費など支出の内訳についても「私が個々の領収書を確認したので大丈夫」として明らかにしていない。

 半田氏は2011年度にも東日本大震災の被害調査の委託費として150万円を支出している。支出先については「同一の女性」と説明した。

 県議会のマニュアルでは、海外視察は調査内容や成果を記した報告書の提出を義務づけている。ただ、視察は「議員本人を想定」(議会事務局)しており、委託の場合は求めていない。

 今回の派遣を巡っては減税日本から「支出額も高額。女性の身元や委託した理由も明らかにするべきだ」(県議)との声が上がり、減税日本代表の河村たかし名古屋市長は「議員には説明責任がある。きちんと対応してほしい」と語った。

(2014年07月02日 09時48分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/national/20140702-OYT1T50019.html?from=tw

当該資料はネット上でも見られる。
2013年度政務活動費 名古屋市議・愛知県議領収書開示 : 市民オンブズマン 事務局日誌
市民オンブズマン 事務局日誌の6月30日記事に愛知県議すべての政務活動費資料へのリンクが作られている。この中に「半田晃士」県議のデータも含まれている。

http://nagoya.ombudsman.jp/seimu/aichi2013/m25_079.pdf

 このPDFファイルの「整理番号47」(PDFファイルとしては33ページ目)の資料が今回問題とされた73万円の領収書だ。(今回は収入印紙が貼られている)


 この政務活動費の支出が正当なものかそうではないのか?

 さぁ〜

 私には わ か り ま せ ん ねぇ。

 この半田県議の政務活動費を見ていくと他にも幾つか首をかしげたくなる支出がある(なにせ「調査研究費」だけで462万円支出しているのだから)

 整理番号の81、「地域猫予備調査(3学区)」として30万円 3月6日
 整理番号の88、まったく同じで30万円 3月31日

 年度末の予算消化?


 半田県議にはこの「ヨーロッパ現地調査報告」「地域猫予備調査報告」「防災アンケート」について、県議会図書館で閲覧できるように措置される事を求めたいですね。

 広沢県議、よろしくお願いします。


 こうやって見ると、減税日本、河村氏が訴えたように、一円まで個人公開という方針は、政務活動費の正当な支出に影響を与えられていないようですよね。


 その他にも「減税日本一愛知」の県議の方々の支出は興味深い。

 その一例が加藤喜久江県議のそれだ。

 何が面白いって、報告書自体が表紙を入れてたったの5ページ。
 支出額が8万7千円

 政務活動をしていなかったって事?


 さて、「水源」という会社の詐欺から始まった美濃加茂の騒動、名古屋の騒動。
 名古屋市の市会が閉会されるのを待って、警察は動くのではないかとも見られているようだ。(名古屋市会の閉会は7月7日の予定)

 中村孝道市議も、中村有史という保険外交員から、小牧市議会議員候補、それから葬儀店。葬儀店から僧侶、僧侶となって名前も孝道になって、それで名古屋市議となかなか忙しい事になったものだ。

 まさに「有史」とは、ご両親は良い名前を付けられたものだ。

 それで今度は塀の中でしゃがむことに相成るのだろうか?

 と、そんな事で盛り上がっていると「俺の事も忘れないで!」とばかりにメディアに手を上げる半田県議。多士済々。名古屋市政、愛知県政は、河村氏のお蔭で退屈を知りませんね。



河村市政の裏表

河村市政の裏表