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一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

減税日本ナゴヤ市議団副団長 大村光子

さて、本日は減税日本ゴヤの副団長である大村光子市議の問題について書きます。

大村光子 | 議員紹介 | 減税日本ナゴヤ市議団

減税日本ゴヤ市議団が誕生する前の名古屋市会リコール運動において、議会リコールを求めた人たちは、名古屋市会の市会議員の働きが見えない。とか、政務調査費(当時は政務調査費、今は政務活動費)の不明瞭な使途や費用弁償の扱いなどを批判していた。
つまりは、議員に与えられている報酬や政務活動費は、市民の貴重な税金であって、あだやおろそかにしてはいけないという主張がなされたわけだ。

そうであるならば、その議会リコールによって生まれた減税日本ゴヤにおいては、そうした金銭について、他よりもより身ぎれいであるべきだろう。


その表れがこの大村市議候補の公報にある「政務活動費の全面公開」という公約でもあるだろう。

奇異に感じることがある。

なぜ、彼らは「政務活動費の全面公開」を実施しないのだろう。

領収書が黒塗りされている事を批判するが、その領収書の原本は、減税日本ゴヤにあるのであって、わざわざ一旦議会事務局に提出し、黒塗りされた領収書を公開するのではなく、手元にある領収書を利用すれば即座に「全面公開」できる筈だ。

手元に、オリジナルの領収書があるにもかかわらず、それを公開せず、制度を批判し、こうやって政治的主張にするというのは事実に即していない。虚偽に基づいた政治的主張だ。

そうやって、不完全ながらも公開された減税日本ゴヤ政務調査費領収書。

平成26年度政務活動費について。 | お知らせ | 減税日本ナゴヤ市議団
平成27年度政務活動費領収書 | お知らせ | 減税日本ナゴヤ市議団
平成28年度政務活動費領収書 | お知らせ | 減税日本ナゴヤ市議団

平成26年の個人別に仕分けされた政務活動費の集計中、大村副団長の、「広報費」と「人件費」が目を引く。
広報費においては按分率が70%のものと、100%のものが混在している。

政務活動費の按分について説明すると。
名古屋市会政務活動費の交付に関する条例

政務活動費によって賄える「広報費」は「会派が行う会派の活動、議会活動、市政に関する政策等についての住民への報告に要する経費」であるとされている。
政党活動、選挙活動、後援会活動は政務活動費より支出することはできない。
しかし、議員の広報活動において政務活動と政党活動や後援会活動は仕切りも難しく、広報紙などではそれが混在することもまれではない。そうした事から、政務活動費の広報費に適合する活動と、その他の活動を仕分けして、紙面の面積によって按分率を定めて、政務活動費を支出することが許されている。

つまり、例えば市政報告を伝える広報紙の一部(例えば、紙面の30%程度)に、後援会活動のお知らせを盛り込んだ場合、その広報紙を作成、印刷、配布、郵送などする代金は、70%を政務活動費によって賄い、残り30%は本人なり、後援会が負担することになる。

この広報費を見ると、大村副団長の広報紙にはこうした後援会活動などの内容が含まれていないと捉えられる。

また、同時期の人件費項目を見てみると「ポスティング代」という人件費が散見される。
これも按分率は100%になっており、政務活動費で支出が許される広報紙の配布を行う人件費であろうことは容易に類推される。

と、なるとこの「広報紙」を見てみたいと思い、あちらこちらにお願いして手に入れた。
(さすが、ポスティングまでされて広く配布されている効果だろう手に入った)

私の手に入れた大村副団長の「広報紙」である。
「大村光子元気・GENKI・ゲンキ通信 No.20 平成28年9月定例会号」(以下、「ゲンキ通信20号」)がこれである。

A3版の裏と表、オリジナルはカラーであったようだが、私の手に入れたものはそのコピーで白黒だった。

これからは、相当に辛い評価を加えるが、先にも述べたように、そもそも減税日本ゴヤというのは、市民の税金を一円も無駄にしないというような理念を述べているはずで、こうした厳しい態度、基準というのが他者だけではなく、自分たちにも向けられるべきだという思いから、敢えて厳しい基準でこの内容を仕分けしていく。

この紙面から政務活動費で支払う事ができると考えられるのは、赤い線で囲んだおおよそ11,700㎟の範囲だけである。その上のタイトルは除外する。その下の「大村光子活動の4つの柱」という記述は政党的な主張である。その下のプロフィールなども政治活動、選挙活動と捉えられる。
左の「イベント・行事」についても政務活動とは思われない。なにせ、9月9日から10月13日に行われた、名古屋市会の日程が入っていないのであるから、単なる地域行事のお知らせでしかない。

名古屋市:年間スケジュール(市会情報)

その下の「大村光子ミニ集会開催予定」のお知らせについては、問い合わせ先が「大村光子後援会事務所」となっており、後援会行事と捉えられる。

※この「集会」の開催主体が後援会である事は、重要である。(後述)

裏については左の「名古屋市会平成28年9月定例会の概要」は確かに市政に関する政策等についての報告となっているが、新聞記事は自身のメディア露出を報告しているだけで、政策等についての報告とはなっていない。また、地域行事などに参加した報告は政務活動費で支出する広報ではない。(写真の内、議会における報告と議長としての露出に関しては、報告とも言えなくはないのかとも思うので、新聞記事の掲載を政務活動報告とみなし、この写真については除外すると)おおよそ半分、60,450㎟ が政務活動費負担に相応しい部分となる。

(表面) 11,700㎟ + (裏面)60,450㎟  = 72,150㎟


A3 用紙の大きさは 297mm × 420mm 
用紙の端の余白もあり、ここでは正確な面積ではなく、その構成比率を問題にするために、ざっと 300mm × 420mm として扱う。
そうすると、全体面積は 126,000㎟ という事になり、裏表を合わせると、


252,000㎟ という事になる。

さて、事はこれだけではない。
この「ゲンキ通信20号」には、A4の紙が挟んで配布されていたというのである。

これも非常に重要だ。

敢えて真っ白の裏もお示しする。



まず、タイトルが「大村光子後援会ボランティアのお願い」となる。
そして本文に「大村光子後援会では、現在下記ボランティアしていただける方を募集しております」とあり。
「①大村光子の広報紙「元気・GENKI・ゲンキ通信」をお送りまたはお持ちしてもよい」となっています。
一般的に広報紙を「受け取る」事を「ボランティア募集」とはしないでしょう。常識的に考えてこの記述は「ゲンキ通信の配布(ポスティング)をしてくださるボランティアの募集」と解されるのではないでしょうか?

そして、重要なのは募集主体が「後援会」である事です。これは「ゲンキ通信の配布(ポスティング)」自体が後援会活動という事なのではないでしょうか?

この問題は後にもう一度考えるとして、「ゲンキ通信20号」にこの「後援会ボランティアのお願い」が挟み込まれていたとすると、全体の面積は、

252,000㎟ + 126,000㎟  = 378,000㎟ という事になる。


この全体面積 378,000㎟ に対して、政務活動費適合分の面積は

72,150㎟ であり、その比率は 19% という事になる。
(「後援会ボランティアのお願い」は後援会の活動であり、政務活動費の範囲外となる)





さて、同様に「ゲンキ通信21号」を見てみよう。こちらはカラーのオリジナルが手に入った。表面を、20号と同じ基準で見ていくと、実は政務活動費に適合する部分が無い。
ギリギリ20号同様、右の文章がそれに当たるとも捉えられるが、前段は漠然とした決意表明であり、後段は政党活動の報告になっている。つまり、表面には適合箇所が無い。

裏についてみると、上の部分が「議会活動についての住民への報告」となるとは思うが、下の写真は地域行事への参加報告であり、議会活動や市政との関連がない。

全体面積 252,000㎟ に対して政務活動適合部分は 63,000㎟であり、25%になる。


「ゲンキ通信22号」についても、同様に適合部分は25%と考えられる。



また、こうした紙や、後援会旅行の案内なども同時にポスティングや郵送されることがあるようだ。

<表面>

<裏面>

「後援会ご紹介のお願い」は勿論、後援会活動であるし、後援会によるイベントや旅行などの案内も後援会活動で、そうしたチラシの印刷費や配布代金は政務活動費から除かなければならない。

さて、という事は、先ほど。平成26年度の政務活動費報告の内、広報費の「広報作成費」や人件費の「ポスティング」と呼ばれているものが、こうした「ゲンキ通信●●号」の作成費であったり、ポスティング代金であった場合、それを政務活動費按分率100%、つまり、すべて政務活動費から支出するというのは違法だ。

最後に、上記「ゲンキ通信」20号から22号の発行推測時期と、その周辺の広報作成代金、印刷代金、及び人件費について集約をしてみた。

オリジナルサイズで見る

平成28年10月から平成29年3月までの半年で、約180万円の政務活動費が按分率100%で支出されている。
つまり、その75%、約135万円は違法に支出されている事になる。

「大村光子後援会ボランティアのお願い」に記されたように「ゲンキ通信」のポスティングボランティアは後援会が募集しており、そのポスティングも後援会が依頼していると解される。私的な後援会活動におけるポスティングの費用を公的な政務活動費で賄う事は違法だ。

また、長くなったので詳しくは書かないが、この人件費の中で「集会準備」という人件費がある。平成28年4月23日午後2時より、御器所コミュニティセンターで行われた大村市議の集会に私は参加を断られました。

2016-04-24 4つのシーン

私はそれが不当だと交渉し参加できましたが、別の方は結局出席を断られています。つまり、大村光子市議の「集会」について、市民の自由参加が認められないのであれば、それは政務活動費によって行う「住民への報告」には該当せず、閉鎖的な後援会の会合なのではないか?
であるなら、その「集会準備」費用を政務活動費で賄う行為も違法です。

※上にあるように、「集会」の開催主体が後援会であるのなら、これらの集会準備も後援会行事の為の支出となる。

「ポルシェ・カワイ」騒動の時、自身の正当を訴える河合市議の主張をろくに考慮せず、旅費を返還して「無かった事」にして、却って話をこじらせたのは大村副団長でした。あの段階で河合市議には違法性は無かった。きちんと釈明すればよかっただけだ。

今回は、逆に。この乱雑な政務活動費の支出について、誰か市民が興味を持って返還請求する前に、さっさとお金を返して修正申告した方が身のためですよ。

ざっと、半年で100万円。約3年半の活動で、700万円。大村市議なら安い物でしょ。*1
市民の税金、一円も無駄にすることなく、わたくしすることなく、適正に使ってください。



愛知県議会「政務活動費マニュアル」平成26年3月
https://www.pref.aichi.jp/gikai/oshirase/seimumanual.pdf

第3 充当が不適当な経費
1 政党活動経費 
 ウ 政党の広報誌、パンフレット、ビラ等の印刷及び発送等に要する経費
3 後援会活動経費
 ア 後援会の広報誌、パンフレット、ビラ等の印刷及び発送等に要する経費
第4 按分の考え方




しばらく、この記事のこの部分については特に繰り返し掲載しよう。
そしてこうした「ウソ」が正常化されるまでは
河村たかし は呼び捨てで構わないだろう。

2018-10-30 お金はどこに消える?

平成18年1月27日、衆議院議院運営委員会において、次のように発言した人物が居た。

私の個人のことは、私の責任で答えさせていただきたいと思います。

 私はかねがね、非常に孤独な闘いでしたけれども、議員年金というものは、先がた言いましたように、議員は国民と同じ年金で生活すべきだと言っておりましたから、仮に廃止できなかった場合は全額寄附すると……(鈴木(恒)委員「寄附はできないです」と呼ぶ)いや、退職していますから、当然、議員年金をもらうときには。退職してからのことですから、それは間違いなんです。そう言っておりました。

 今回の場合は、まだ私たちの案がかかっておりますので変なことは申し上げられませんが、納付金につきましても、これは先ほど言いましたように全額税金でございますし、加えて、これは既に所得税三〇%それから住民税一三%の社会保険料控除があるのですね。それをもらうということは、私は潔しとはいたしません。

 ですから、一円もみずからのものにはいたしません、絶対に。それだけはここで、せっかくのチャンスが与えられましたので約束しておきます。

衆議院会議録情報 第164回国会 議院運営委員会 第4号

議員年金を一円も受け取らないと国会で述べた人物。その発言がこのように国会における議事録に残っている人物。これは誰あろう、河村たかし(当時は衆議院議員)である。(ちゃんと標準語で話している)

さて、その河村氏、現在は皆さんも御存知のようにこの名古屋市の市長をされており、すでに議員年金を受け取れる年令に達している。

そして、国会議員年金というのは、一括で受け取る方法と、月ごとに分割して受け取る方法があるそうだ。これは手続きをしなければ支給されない。

国会事務局は年金の支給について、個人情報として情報公開してくれない。
しかし、不確かな情報ながら、河村元衆議院議員は年金受給手続きを取っていないということだ。
確かに、河村氏が年金を受け取って、それをどこかに寄付したという話は聞かない。
「一円も受け取らない」とするのであれば、受給年齢に達した時点で一括支給を受けて、全額をしかるべきところに寄付してしまえば簡単なのだろうに、その「約束」は果たされていない。

河村たかしは、国会議員年金を受け取っているそうだ。受け取って通帳に積んでいるそうである。しかし、その情報は公開されていない。
また、処分の方法については不明であり、減税日本ゴヤが各被災地に寄付をする際に、河村たかしが支出をしたという話も聞かない。



こちらも、しばらく連続投降しておこう。

会議録表示

名古屋市 平成28年  6月 定例会 06月14日−11号

木造復元となれば、(略)名古屋市民の皆さんに夢と希望と勇気を与えるものは本物の木造天守閣であり、まさに時代を超えた人々の願いになると私は信じています。
 名古屋城を名古屋のシンボル、日本の宝、世界に誇れる宝物として、未来の名古屋の子供たちに残すために大きな一歩をともに踏み出そうではありませんか。どうか議員の皆さんにおかれましても、何とぞ御理解を賜りますようお願い申し上げます。私自身、命がけ、不退転の決意で臨んでまいります。

名古屋市 平成28年6月定例会 06月14日 市長(河村たかし)発言

本当の命までは取らない、しかしここまで言ったのだから、政治生命ぐらいはかけるべきだろう。さあ、いざとなったら潔く、辞めていただこう。


*1:ふと気になって調べてみたら。こういったクラスなら700万円で買えるんだな。 http://kakaku.com/item/K0000873412/catalog/GradeID=40151/#tab なんだか因縁を感じないでもない