市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

「名古屋大好き」問題(前篇)

減税一本

 11月11日 減税日本ゴヤの富田市議(中村区)が減税より離党する意向であることを表明した模様だ。
 http://tokai-tv.com/news/fnn-tokai/ondemand/20141111/20141111f_01.html (しばらくするとこのリンクは無効になるだろう)

 これによって減税日本ゴヤ議席数は14人となる。
 当初28人を誇った議席数が、改選を前に丁度半分となる。

 「議員報酬半減、減税10%も半分の5%議席も半分、まさに減税半分だね」

「名古屋大好き」問題

 (本日の以下の文章は敬称を略します)
 最初に当事者である遠藤智也の文章をご提示申し上げる。(イメージをクリックすると拡大表示されます)文章の内容は以下の記事と重なる部分もあります。遠藤の文章に込められた気持ちがゆるぎない証に、取材をさせていただいた11月6日に掲載の許可と自署をいただきました。関係者の方は是非今一度遠藤の文章を読んでいただき、その気持ちを考えていただきたいと思います。

 私は名古屋市長を務める河村たかしという人物は無能であると思っています。それは今までのブログにおける論証から明らかであると考えます。名古屋市長としての職責を果たす能力はありません。しかし、個人としてはどうか。
 私はその人格への論究は避けてきた。

 私は幾人か減税日本の議員とも関わってきました。その中で明白に嘘をつかれた人物については議員、公職者の資格は無しと断言してきました。
 しかし、河村たかし本人についてはそういった評価を下してはいません。

 確かに今まで私自身が公衆の面前で明らかな嘘を言われ、私自身の名誉は傷つけられています(つまり私が嘘を言っている事になる訳ですから)が、それも不問に付しています。
 市民に嘘をつく名古屋市議その2

 しかし、今回のお話を聞くにつれて、このままこのように平気で市民に嘘をつく市長を放置していては「被害者」が拡大すると認識いたしました。名古屋市民、またはそれ以外の方々にも、「河村たかし」という人物がどういった言動をする人物であり、信用できる人物であるか、注意を促したいと考えます。

 こうした行為は「名誉棄損」を構成する可能性もあります。
 しかし
 1.摘示した事実が公共の利害に関する事実であること(公共性)
 2.その事実を摘示した目的が公益を図ることにあること(公益性)
 3.摘示した事実が真実であること・真実であると信ずる相当な理由のあること(真実性・相当の理由)

 の3条件がそろった場合には、個人に対する名誉を棄損する行為であっても公表することに違法性は問われません。

 河村たかし名古屋市長であり、その言動は名古屋市の代表として影響力を持つこと(公共性)ここに適示する事実は、その名古屋市河村たかしが一般の名古屋市民に重大な経済的損害を与えた事を示すものであり、尚且つ河村たかしはその損害について一切の謝罪をしていないこと。つまり、広く名古屋市民は名古屋市長といえども迂闊に河村たかしを信用すれば、私財を失うなど思わぬ経済的負担を強いられる可能性がある事(公益性)
 当事者及び遺族、並びに関係者に取材を行い、それらの発言に重大な食い違いが無く、上記の問題について十分な信憑性があると信ずるに足る事(真実性・相当の理由)を確認し、以下に遠藤智也、かず子ご夫婦に何が起きたのかを公表してまいります。


 遠藤智也は港区で呉服屋を営み、妻のかず子はその仕事を手伝っていた。かず子はキングレコードからデビューを果たしているプロの歌手であり(芸名「遠藤さと美」)、自宅にスタジオを設置してカラオケ教室などを行っていた。
 平成23年11月27日、中電ホールにおいて遠藤夫婦は歌謡ショーを開催、作曲家の岡千秋河村たかし等が出演する。

 中電ホール控室において河村たかしより「名古屋の歌を作ってもらえないか」と要請される。河村は「作曲は岡さん、作詞は遠藤さん、歌は勿論遠藤さんに」と要望した。遠藤は「市長、一緒に歌ってくださいますか」と条件をつけると「ええですよ」と快諾された。

 テーマを「名古屋」、そして市長である河村たかしがデュエットで参加、この際、名古屋市の公金などは使えないことから、制作費は遠藤側が負担、作曲は岡千秋、作詞は遠藤さと美、レーベルはキングレコードから販売することが決まり制作が始まる。

 やがて年が明け1月になり遠藤かず子に病気が発見される。

 しかし曲の作成は進む。遠藤かず子は歌詞、メロディ、ジャケット、デュエットの構成等、河村と細かく打ち合わせを重ねる。

 これは遠藤かず子のメモである。
2月14日 細々とした生活の予定とともに、「河村事務所、タイトルOK 〔名古屋発・・・ぬくもりの歌〕」という書き込みがある。

 結局この「 名古屋発・・・ぬくもりの歌」という案は残らなかったが、この「ぬくもり/ぬくい」という表現は、例えば河村マニフェスト2013においても「世界のナゴヤ 本物ナゴヤ ぬくとい市民」というタイトルにあるように、河村が事ごとに口に出している言葉で、それをCDに盛り込もうとしていた姿が浮かぶ。
 
 この時期、こうした打ち合わせは遠藤かず子に任せていたために、夫である遠藤智也もその細かな内容まではタッチしていなかった。この「河村事務所、タイトルOK」というメモも、遠藤かず子が河村事務所に出かけてOKを取ってきたものか、電話で河村事務所から了承を得たものかは分からない。

 また、こうした資料もある。
 この段階では曲名は「名古屋が大好き」となっている。
 タイトル写真は減税日本のHP写真と同様の、河村たかしの報道素材と遠藤かず子のスタジオ撮影を合成したものとなっている。
 遠藤さと美と河村たかしがデュエットで歌う事が明記され、その下には「名古屋市長 河村たかし推薦曲」の表記もある。欄外には推薦曲表記の体裁の指示やタイトル写真の構成について、細かな指示が発生したことを伺わせるメモが記載されている。

 やがて岡千秋、作曲完成。遠藤の作詞した詩に河村側からの要望も聞き入れ修正が行われ、中野公一の編曲を受けてカラオケも完成。


 河村たかしのスケジュールの関係で、河村パート録音(レコーディング)が4月1日(日曜日)キングレコード(東京)において行われる事になる。

3月19日 遠藤かず子、河村事務所の橋本にCD校正を依頼、その際橋本より4月27日の河村たかし資金パーティーのパーティー券購入を依頼される。

3月26日 河村事務所より4月1日のレコーディングの承諾を受ける。
 遠藤智也、電話で橋下橋本とジャケット写真の確認
 その際、橋本より「CDの収益金を河村商事に入れてくれないか」と要請を受ける。
 遠藤は、制作費をすべて遠藤側でかぶっている上に、まだ売れるかどうかも分からないCDの収益金を入れろと言われても承諾できないと断る。


 この後、河村側より4月1日のレコーディングはできないとの連絡が入る。

 制作費をかけ、岡千秋に作曲を依頼し、カラオケまですでに作成した遠藤側は予定通り河村たかしにレコーディングしてもらうように交渉。また減税日本の関係者等に、なぜ突然河村たかし側がCD作成を拒みはじめたのか理由を聞き、とりなしてもらうように依頼する。しかし翻意できず、遠藤は困り果て仕事で懇意にしていた弁護士に交渉を依頼する。

 この時、その減税日本関係者は河村側がCD作成を拒み始めた理由は「遠藤の悪い噂」であると説明を受ける。(後述:理由A)

3月29日 遠藤側弁護士が橋本に4月1日のレコーディングを行うよう要請
3月30日 遠藤側弁護士・橋本間の電話で河村が再度翻意して4月1日のレコーディングを行うと連絡が入る。

この連絡を受け、遠藤はキングレコードに再度、4月1日(日曜日)の河村たかしレコーディング受け入れ準備を指示。

3月31日(土曜日) 河村側は担当者を橋本から広沢(党幹事長)に変更。*1
 河村たかし再々度翻意、レコーディング参加を拒否。
 遠藤からその旨を聞いた弁護士が広沢に事情を確認しようとすると、CD作成に参加できない理由を幾つか述べ拒否。(後述:理由B,理由C,理由D)

 結果として4月1日のレコーディングは行われず、その後の弁護士と広沢との交渉も不調に終わる。

 この一連の流れの中で、河村側が述べたCD作成に係れない理由は以下のように幾つも提示され、そのどれもが理解しがたい。

<河村がレコーディングに参加しないと述べた理由>
理由A:遠藤がカラオケ教室や歌謡ショーなどで参加者に良い賞を出すのは、遠藤が経営する呉服店で高額な買い物をした客に限定されている。(悪い噂:1)

理由B:遠藤は呉服店の客に高額なローンを組ませて破産に追い込んでいる。(悪い噂:2)

 この内、理由Aについては最初に参加しない理由とされたものだが、上述の通りその後、遠藤と親しい減税日本関係者のとりなしもあって誤解が解けたらしく、再度参加を承認している。

 そもそも遠藤にとってこのような噂は「為にするもの」としか言いようがなく、実際に根拠も薄弱だ。更に、このように河村自身が再度参加しようとした事からも、河村側としては誤解であったと認識したと解せるのではないか。

 また、理由Bについては遠藤かず子が広沢から聞かされた、参加できない理由とされるものだが、広沢は直後の弁護士との電話対話で発言を否定している。
 つまり広沢も河村側もこれを原因としてレコーディングに参加しないわけではないと認識していると考えてよい。


 更に、この写真は私が遠藤家を訪ねた際に見かけた額だ。
 地域防犯に尽力しているからこのような感謝状が出されているのだろう。
 このような人物が悪徳商法のような行為を行うだろうか、また本当にそのような「悪い噂」がある人物に警察は感謝状を出すだろうか。


 更にいうと、そのような人物にCD作成を申し入れたのはそもそもどちらかという話もある。

理由C:アマゾンで先行予約が行われている、市長としてはそんなに大々的に販売するつもりはなかった。CD販売ありきの姿勢には協力できない。
理由D:市長が一市民とCDを出してよいものか、芸能活動をするのかと批判を受けてしまう。

 理由Bを否定した広沢が弁護士に告げたレコーディングに参加しない理由がこの理由C,理由Dであるが、これらは矛盾している。そもそもCD作成を言いだしたのは河村であるし、キングレコードという老舗のレーベルからの販売も了承を得ている。また遠藤との打ち合わせの席で「大勢の市民に聞いてもらいたい」という意向も表明している。

 その後、ジャケットに「名古屋市長」と入れる事は問題があるのではないか等、弁護士と広沢の間で交渉が続いたが、河村たかし本人が交渉の場に出る事はなかった、勿論、レコーディングも行われていない。

 このイメージはその交渉の中で「名古屋市長」という文字をジャケットから削除するというデザイン案をメモした版下である。

 ここでは遠藤の衣装も変えられており、曲の題名も「名古屋大好き」ロゴのフォントも変えられている。





 河村市長の発案で「名古屋の歌を作ろう」とした遠藤夫婦。プロの作曲家に作曲も依頼し、キングレコードのレーベルで販売する為にカラオケも作成し、河村市長の為にレコーディングスタジオも確保した。(それも日曜日)

 ところが突然のレコーディングキャンセル。

 遠藤夫婦にとって実はあまり時間の余裕はない、どうすれば良いのだろうか。
 残念ながら本日の紙幅が尽きた。明日に続きます。


*1:ここまでこの活動は河村が個人的に進めてきたものであると認識できる。党としての減税日本は関係ない筈。なぜここで交渉窓口が広沢(党幹事長)になるのか。党と河村事務所のケジメの無さが見て取れる