見えます。
見えます。
円形の机で。
一人だけ立たされている
愚かな
男の姿が見えます。
彼は、きっと
なぜ、
自分が
立たされているのかさえ、
理解できずに
いることでしょう。
他の者に、
座る事を強要していた男が、
円形の机の前で
立たされています。
自分が何故立っているか
その理由すら判らない、
愚者の話を。
名古屋の街は
心に、
永遠に
刻み続ける事でしょう。
時間もあまり無いので、乱雑にしかかけませんが。
前回の「自分が何故立っているか理由が判らない愚者の話」を補足いたします。
減税日本ナゴヤが誕生して以来、期待と懐疑の中で彼等28人(途中、一人入れ替わり)を見てきたわけですが、天秤皿の期待の側にのっかったコインは日々、一枚一枚零れ落ちて、懐疑の側の皿にはコインが山と詰まれる事態となっています。
早い話が、「禄なのが居ない」というのが実態です。
その中でも現在、幹事長を務めている田山幹事長はズバ抜けて人間が出来ていません。
この9月定例会には、減税条例も大きなテーマですが、実は、開催前から注目されていた採決というのがあって、それが本日、本会議場において行われる「議会報告会開催を求める請願についての採決」だったんです。
議会報告会については、このブログでも散々取り上げてきました。
虫唾が走るもの
議会報告会の意義
真実に向き合うには、勇気が必要なのではなく、単純に謙虚であれば良い。(不詳)
河村市長が頑なに開催を拒み、予算措置をしていません。
何をそんなに頑なに拒否するのか、まったく理由が判りません。
減税日本ナゴヤの市議は、それでもことある毎に「市民との対話」であるとか「開かれた市会を」とか言っているんですよ?
言っていることとやっていることがまったく逆です。精神的に破綻しているの?
と、いうわけで。
業を煮やした方が、市民の権利として「議会報告会開催を求める請願」を出されたわけです。
この請願に関して、8月1日に休会中審査として、総務環境委員会が審査をし、この席上、減税日本ナゴヤの委員から鈴木、玉置の2名が請願の「賛成」に回るという現象が起きたわけです。
「議会報告会」請願を採択 名古屋市議会委、減税2議員が賛成
条例に明記してあることを守って、市民の権利としての議会報告会を開催してください。
という市民の請願に「反対」できる理由が理解できませんし、
それで胸を張って「市会議員だ!」といえる神経を疑いますが。
まあ、なんにせよ。
河村市長が頑迷に反対して、会派としても反対したいそうなので、
その意を汲んで、中村孝道、林の両委員は反対したわけです。
つまり、減税日本ナゴヤの会派内に亀裂が生まれているということは巷間言われては居りましたが、
それが現実の現象として、目に見える結果として市民の前に出てくるのが、今日の採決なのかと言われておりました。
ですので、市長の意向や会派の同調圧力を撥ね退けて、減税日本ナゴヤから本日の採決、「賛成」に回る議員が居れば、その人たちはまだ「筋が読める」人たちだという希望が持てるわけです。半分ぐらいは居てもらいたかったですけどね。
ところが、亀裂が露になる事を嫌った河村市長は、
会派内での圧力を強めたり、
直々に、委員会審議で賛成に投じた議員を、市長室に呼んで説得を試みたりしたようです。
また、実は。
減税日本ナゴヤとしては、この請願に「反対」するというのは、「二枚舌」となる可能性があるのです。
1.中村孝太郎議長は、3月24日の議長就任所信表明演説(今までの慣例ではこんな演説無かった)において、議会報告会の開催を名言。議会報告会の開催を明言している議長を、減税日本ナゴヤの市議は議長として推挙したわけだから、この言動と食い違う。
2.8月2日に、議会運営委員会理事会において、議会報告会の開催を市長に求めることが決定し、中村孝太郎議長、中田ちづこ副議長、田山宏之議会運営委員長が市長に議会報告会の開催予算を求める要望を提出している。
つまり、田山市議は議運の席上、議会報告会の開催に「賛成」している。
さて、このような状態で、田山市議は、議運の委員長としては「賛成」
減税日本ナゴヤの幹事長としては、会派の全員に「反対」を求める
二枚舌というか、定見の無い状態で成り行きに身を任せていたわけです。
そして、本日。ついにその矛盾が行き着くところまで行き着きました。
つまり、こういった結論になったのだそうです。
A.減税日本ナゴヤの中から、河村市長の意向はさておいて、自らの信念で「議会報告会開催を求める請願」に対して、「賛成」を求める者については、「賛成」の意思表示をすることは控え、採決時退席とする。(何人退席するか、見ものですね)
B.減税日本ナゴヤ所属の市議は、同請願に「反対」の意思表示をする。(賛成者は起立するのですから、着席のままという事になります)
C.議運における意思表示に準じて、田山議運委員長/減税日本ナゴヤ幹事長は、「賛成」の意思表示をする。(つまり、減税日本ナゴヤの市議が全員着席する中で、一人だけポツンと起立しなければなりません)
なかなか、見物です。
以前、書きましたが。
減税日本ナゴヤの市議、減税日本関係者は、すべてこのような板ばさみに苦しみます。
それは河村市長の「嘘」と「現実」の板ばさみです。
いろいろな政策を具体的に、実際に考え、運営していけば、
このような河村市長の「嘘」に行き当たるのです。
まじめに政策を考え、実現化させる努力をする人ほど、早くこの板ばさみに苦しみます。
板ばさみにならない人は、政策やら市政について余り考え、行動していない人という事になります。
幹事長として、会派全員に、
規則にも無い「党議拘束」をかけてまで意思表示に制限をかけようとした人物が、
その自らが強いた意思表示とは別の行動をする。
結局自分自身の定見の無さなのですが。
こんな簡単な事で、これほどの混乱が起きる。
そもそもの原因は、河村市長が議会報告会の予算を付けようとしないから。
なのです。
そして、その理由というのはなんなんでしょうか?