市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

虚言を並べるものに、公職者たる資格はない

名古屋市河村たかしには、問題を解決するという能力がない。いや、そもそも、課題が与えられても、それに取り組むという習慣がない。問題を誰かに丸投げするか、課題から逃げ回ることしかできない。

つまり、名古屋市河村たかしは無能であり、不誠実だ。
そして、口を開けば嘘ばかりを並べる。つまり、事実と異なることばかりを口にする。

現在、「あいちトリエンナーレ」問題で、全国的に注目されているようだが、その結果は全国的な失望に変わるだけだろう。どうぞ、どんどん持ち上げてやりなさい。

南京発言問題

名古屋市河村たかしが「なんちゃって右翼」っぽい言動で持て囃された事例に「南京問題発言」というのがあった。
平成24年2月20日名古屋市を訪れた中国共産党南京市委員会の表敬訪問団との会話の中で「南京事件というのは無かったのではないか」と発言し、騒ぎとなった。国内の右翼勢力から支持されて、支援会合が開かれたり、中日新聞に意見広告が掲載されようとした(そして、それを中日新聞が蹴って騒ぎになったりした)わけだ。

本人は「南京事件は無かった」などとは言っていない。「いわゆる南京事件というのは」と言ったなどとトーンダウンしており、「否定発言をしたと伝えたマスコミが悪い。伝え方に曲解がある」というような発言もした。

これも責任回避であり嘘だ。

その為、現場を取材をしていた「メ~テレ」が素材動画をノーカットで掲載した。(今は、引っ込めているようだ)
私はその動画をダウンロードしているのだが、それをそのまま掲載することは著作権上の問題があるのでできない。
しかし、書き起こしであれば掲載可能だろうと思い、できるだけ正確に書き起こして掲載している。

南京問題発言の検証(前編) - 市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

「いわゆる」などという表現は使われていない。明白に南京事件を否定している。
さらに、恥ずかしいことに「通常の戦闘行為はあるけどね」などと意味不明の事を口走っている。*1

そして名古屋市河村たかしは「議論をしたいのだ」などと空々しい事を言いつつ、市民団体などが主催した議論の場には出てこない。挙句の果ては「回答」を役人に丸投げする。*2

南京事件について議論をしない河村たかし - 市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

卑怯者、という言葉しか浮かばない。

名古屋市河村たかしは卑怯者である。

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卑怯な在特会のお友達 河村たかし

そして繰り返される嘘

さて、私は11月28日に中村文化小劇場で行われた「名古屋城市民説明会」に参加した。

この席上「2022年12月の竣工予定が守れなかったら、市長は切腹と言われた。その責任はどうするのか」と質問が飛んだ。当然の質問だろう。

そうしたところ、名古屋市河村たかしは、「2022年12月の竣工予定が守れなかったら、切腹だなんて言っていない。木造化ができなかったら切腹と言った」と回答した。

これも嘘だ。

平成31年4月1日 市長定例記者会見

(記者) 市長はどうなったら切腹ということですか。
(市長) そんな変なふうになったらですよ。これは本当に木造がつくれんようになって、何かわけがわからんということでとめられたりしたら。それはそういうことじゃないですか。
(記者) 別に間に合わなければという意味ではないということですか。
(市長) 間に合わなければも同じですよ。同じですよ、そんなの。
(略)
(記者) 切腹関係の確認なんですけど、2022年の12月末の今のスケジュールに間に合わなかったら、もっと近い日付で言うと、今年5月の文化審議会での審議で、答申までいかなかった場合は、ご自身を含め関係者の方が責任をとられるという。
(市長) 責任をとったって何もならへんでしょう、これは。つくるほうが大事なんで。そうでしょう。そんなん誰かが辞めて済むような話じゃないでしょう、これは。物をつくるんですから。普通の何か、この間、財務省がいんちきの報告を書いたとか、ああいうのは誰か責任をとらないといけないけど。これは違いますので、それは相当の決意を持っているということです。それを伝えてもらわなければいかん。文化庁に言ってありますけど私、ちゃんと。
(記者) 切腹とは、どういう行為を指すのでしょうか。
(市長) そんなものは自分で考えちょうだい。切腹もんだぞと。
(記者) それぐらいの強い意思で臨んでいますよという。
(市長) ああ、そういうことです。そういうことですよ。本当にこれ3億2,000万円も集めてですよ、小学生に10円募金でもしてもらってですよ、これ。実はプロセスが間違っていましてすみませんなんて、とんでもない詐欺になっちゃいますよ、そうなったら。本当にこれ。名古屋市を挙げて詐欺をしたのかということになりますよ、これ。違いますから、本当に。

名古屋市:平成31年4月1日 市長定例記者会見(市長の部屋)

「間に合わなければも同じですよ」と自分で言っているじゃないか。

名古屋市河村たかしは無能であり、不誠実であり、卑怯だ。


「あいちトリエンナーレ」の問題で、名古屋市河村たかしを持ち上げている方々。例えば少女像の問題にしても、こんな人物に何を期待しているのだろうか。日本国内の嫌韓派が少女像を嫌い、ことさら(嫌がらせのように)旭日旗を振り回せば、韓国国内の反日派が勢いを増す。両国の国交が困難になればなるほど、日本国内の嫌韓派、韓国国内の反日派という、敢えて言えば「歪んだ政治勢力」に力を与え、彼らの商売を繁盛させるだけだ。そして、問題がいよいよ困難になれば、この人物は一目散に逃げていく。

名古屋市河村たかしの言動で、世界中にばら撒かれている「少女像」について、それが一体でも減るということがあるのだろうか。彼の言動は単に、居酒屋でクダをまき、一時のウサを晴らす効果ぐらいしか無い。そんなものは政治ではない。単なるショーだ。

虚言を並べるものに、公職者たる資格はない

国政においては、政府主催の「桜を見る会」が「詐欺商法」に利用されていたのではないかという疑いまで飛び出している。「詐欺商法」を規制する消費者庁の活動に、政治が介入し、その被害を拡大させていたとするならば、こんな破廉恥なことはない。恥を知るものであれば、自ら身を引くだろう。そうした判断もできないような者が、国の舵取りをしているのであれば、この国の先行きなど危うい。

そして、政治的思惑から、こうした問題に対して批判を加えないとするならば、その感覚は「歪んでいる」

政治家が自らの後援者を接待し、飲食を提供していたとするならば、その飲食の提供が私費であっても、現在の選挙制度下ではアウトだ。ましてや国の公費を使って行われている行事を使って飲食を提供するなど、けじめのなさも極めつけ、無節操にも程がある。公費を預かる資格はない。首相官邸内閣法制局内閣府、安倍事務所、そして自民党。誰か疑問に思わなかったのだろうか?疑問に思っても声を上げられなかったのだろうか?

そこが問題だろう。

現場や末端が「おかしい」と思うような事が、堂々とまかり通る。先の大戦で、「大日本帝国」という国が亡くなった背景には、誰が見てもおかしな判断が、堂々とまかり通ってしまった「狂気」がある。誰が見てもおかしいと判るべきことが判らなくなる。「これはおかしい」と思った者が声を挙げられなくなる。声を挙げても集団に圧殺されていく。こうした集団、組織、社会、国の行く末が危ういのは、誰が見ても明白だろう。

名古屋市を挙げて詐欺をした」

「実はプロセスが間違っていましてすみませんなんて、とんでもない詐欺になっちゃいますよ」
名古屋市を挙げて詐欺をしたのかということになりますよ」

どちらも名古屋市河村たかしの発言だ。現に今事業が頓挫しているのは、プロセスが間違っているのではないのか。
なら、「とんでもない詐欺」なんじゃないのか?

「3億2,000万円も集めてですよ、小学生に10円募金でもしてもらって」その過程に嘘があれば

名古屋市を挙げて詐欺をした」のではないのか?

名古屋城天守を木造化すれば「国宝になる」だとか「世界遺産になる」と発言したのは誰だ。そしてその発言の根拠はなんだ?

厳然たる事実の提示

厳然たる事実の提示として、以下の資料から引きたい。

平成29年12月8日 文化審議会 第一次答申
文化財の確実な継承に向けたこれからの時代にふさわしい保存と活用の在り方について」
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/sokai/pdf/r1391804_01.pdf


史跡等における歴史的建造物の復元の在り方に関するワーキンググループ 令和元年8月
天守等の復元の在り方について(取りまとめ)」
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kondankaito/shiseki_working/pdf/r1411441_08.pdf

文化審議会の第一次答申が平成29年12月8日。
復元ワーキンググループの取りまとめが令和元年8月であることには、特に注意が必要だろう。

なお、残存する遺構は再現不可能な貴重な遺産であるため、再現に当たって、史跡等の遺構を破壊しないということは前提であり、再現の検討に先立って、遺構への影響について検証しておくことが必要である。

天守等の復元の在り方について(取りまとめ)」pp.3

https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kondankaito/shiseki_working/pdf/r1411441_08.pdf

つまり「残存する遺構」である石垣、及び堀を蔑ろにした現在の名古屋城天守木造化計画は、そのプロセスの起点で間違っていたということだ。

4.再現された歴史的建造物について
(1)再現された歴史的建造物の価値について

史跡等において再現された歴史的建造物は文化財保護法上直ちに文化財として扱われるわけではなく、史跡等の文化財に準じた、価値を伝えるための手段(プレゼンテーション)としての複製品(レプリカ)と捉えられる。
(略)

天守等の復元の在り方について(取りまとめ)」pp.9

https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kondankaito/shiseki_working/pdf/r1411441_08.pdf

つまり、再現された歴史的建造物を「本物」と言ってみたり、ましてや「国宝になる」「世界遺産になる」などと虚言を弄して金員を集めるのであれば、それは重大な嘘だ。「小学生に10円募金でもしてもらって」その虚偽性を恥じないのであればヒトとして疑う。

「3.文化財の魅力の発信強化や先端技術との連携」

史跡における復元建物は,史跡の本質的な価値を構成するものではないが,その価値を広く知ってもらうためのものであり,適切に行われるのであれば,文化財の積極的な活用に資するものである。例えば史跡に存在する鉄筋コンクリート天守の強度の問題や,天守復元の動向など,地方公共団体の実態を含め全国的な動向を把握した上で,復元建物の在り方について積極的に調査検討することが必要である。

文化財の確実な継承に向けたこれからの時代にふさわしい保存と活用の在り方について」pp.22

https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/sokai/pdf/r1391804_01.pdf

「適切に行われるのであれば,文化財の積極的な活用に資するものである」
現在の鉄筋コンクリート製の名古屋城天守こそ、この言葉にふさわしいものではないのか?

3.「復元」に合致しない、現存しない歴史的建造物の史跡等における再現について
(1)意義

個別の事案によって意匠・形態の詳細な部分の忠実度や整備手法は多様であるものの、「復元基準」にいう「復元」に合致しないものも含めた再現により、史跡等の魅力向上等に繋がっている例があることなどが確認された。

天守等の復元の在り方について(取りまとめ)」pp.4

https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kondankaito/shiseki_working/pdf/r1411441_08.pdf

現在の鉄筋コンクリート製の名古屋城天守はこの基準で言う「復元」ではない。
外観の再現でしかないかもしれない、しかし毎晩のように隣接するホテルが、夜間にわざわざ投光機によって夜景を顕している。優れた外観復元は名古屋市民の誇りであり、様々に引用されるその姿こそ名古屋のシンボルそのものである。60年以上の永きにわたって、これほど「積極的な活用」をされた文化財はないだろう。

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(2)再現された歴史的建造物の評価の在り方について

歴史的建造物の再現には、質の確保が必要であり、このため、例えば、以下のような仕組みについて検討すべきである。
利活用等の観点から再現された歴史的建造物について、再現後数年間が経過した後に評価する仕組み

天守等の復元の在り方について(取りまとめ)」

https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kondankaito/shiseki_working/pdf/r1411441_08.pdf

文化財の重みは、時の重みだ。
半世紀以上、60年の永きに渡って守り続けられてきた現在の鉄筋コンクリート製の名古屋城天守
一体誰が、これを壊そうというのだろうか?

それは本当に、真っ当なことなのか?

もう一度問おう。

誰が見てもおかしいと判るべきことが判らなくなる。
これはおかしいと思った者が声を挙げられなくなる。
声を挙げても集団に圧殺されていく。
こうした集団、組織、社会、国の行く末が危ういのは、誰が見ても明白だろう。


*1:南京事件について知っているものなら常識だが、旧日本軍の起こした南京事件は、当時の中国政府の首都である、南京に日本軍が入城した以降に行われた「逸脱行為」を言うのであって、侵攻した先の首都が陥落し、政府組織が瓦解していたわけで、もはや通常戦闘行為などない。元々邦人保護を名目に上海に入った日本軍は、内陸に侵攻する予算を獲得していなかった(こうした兵站の軽視、ロジスティックの無視は、この戦争の端緒でこのようにすでに見られ、戦争の至るところで散見され、そして、呆れたことに現在に至るまで続いている)。そのために、食料等を「現地調達」つまりは、略奪を繰り返しながら侵攻を続け、遂には首都南京まで陥落させたのであって、こうした「通常戦闘行為」の中でも逸脱は繰り返され、近代戦では当然とされる、現地住民の保護(つまり、侵略者が現地住民に略奪、暴力を奮えば、現地住民の反発を生み出し、統治コストが嵩む)を無視していたわけで、こうした非文明的な旧日本軍の姿勢が、やがて日本自体を苦しめ、敗戦に至ったわけであって、こうした事実に対して、批判し、反省を行わないのであれば、また、この国は同じ過ちを繰り返すのだろう。

*2:市の公式見解でないのなら、政治家河村たかしが責任と信念を持って回答し、議論の矢面に立つべきではないのか