市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

2月28日の出来事

2月28日の出来事


先週、在特会のカウンター行動の終了後、減税日本および名古屋市河村たかしの街宣に出くわし、彼らの説明が、あまりに事実とかけ離れている事から、街宣に突入してその疑問をトラメガで述べたことはお伝えしたとおりだ。

そうしたところ、今日(2月28日)私の母親から電話が入り、佐藤夕子市議から私の行動について話を聞き、現場の様子も動画で見せられたという。

つまりはこういった行動はするなという事のようだ。

一般的にはやはり「議員が議員歳費を一気に650万円も上げること」に違和感があるようだ。別の人物からも「名古屋はどうなっている」と意見をされた。

これはマスコミの怠慢だ。

マスコミの記者はこの件を扱うのであれば、その経緯についてちゃんと勉強をすべきだ。
判らない事情を欠落させたまま、河村市長の発言を真に受けて報道することは、誤報を垂れ流すことに繋がる。河村市長という人物は恐ろしいほどいい加減な発言をすることに注意すべきだろう。


まず、市議会において報酬が引き上げられるのではない。
正常化される、法に沿って支払うようにされるだけだ。

市議報酬を定めた条例は民主的に、正統に定められている。
 名古屋市議会の議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例
その法を超えて過剰に支払う事も、逆に過小に支払う事にも、双方に説明責任が伴うだろう。そして現状は法を超えて過小に支払われているのであり、それを継続するにはそれなりの根拠が必要となる。「安ければいい」というのではブラック労務、過労死を蔓延させた居酒屋チェーンや廃棄物を食品として流通させた業者を批判できないではないか。
今、議員報酬についてその正常化が「異常な引き上げである」と捉えられるように報道する行為は、こうした業者と同じ行為に映る。

減税日本河村たかし名古屋市長は、議員報酬について議論がなされてこなかった、市民に説明が無いなどと発言しているが、議論の場は「議会改革推進会議」として設置されており、その座長は減税日本の浅井市議であり、議論の場を開かなかったのは減税日本の勝手な都合ではないか。また、市民に説明が無いというが、その場であるべき議会報告会を開催させていないのも河村市長の怠慢だ。議会報告会の開催責任は市にある。名古屋市にあるのである。
 名古屋市議会基本条例

しかし、そうした事を明確に伝えないマスコミの影響か、議会の側が異常な行いをしているように映るというこの姿は異常であり不健全だ。

再度、明確に申し上げる。法には1600万円の報酬を支払うように定められているのだ。法を超える過剰な支払いも、過小な支払いも、それを主張する者は、法を超えるのであるからその主張の根拠を説明する必要がある。法を超え、説明できない事を求める者にこそ論理的な破たんがあるのは明白だろう。マスコミも再度この当たり前の法治国家の原理、民主主義の原則に立ち戻るべきだ。


私の母親も高齢なのでなかなか説明は大変だった。
更に市長や市議という権威の力もある。私のようなポンコツ一市民が説明しても中々理解はしてもらえなかったかもしれない。まあ、それは良い。それは私の家族の問題だ。

しかし、看過できなかったのは私の母親に、先週の私の活動を動画で見せたということだ。
今は携帯電話で動画など気楽に撮ることはできる。それを見せたのだろう。

という事で減税日本の大村団長にどのような動画を撮り、それを見せたのか。被写体として私にも見せて欲しい、そして佐藤夕子市議が私の母親にどのような話をしたのか聞かせていただきたいと要請をした。

そうしたところ迅速に、本日の16時15分に佐藤夕子市議が私の自宅を訪れ動画を見せていただけることとなった。

この迅速さは評価しよう。


動画は大須における街宣の模様を携帯電話で撮影したもののようで、それを携帯電話で再生して見せていただいた。

また、佐藤市議は私の事については母親に話していないと言われた。
母親の方から話しかけてきたので、それに答えただけだということだ。


この説明は私が母親から聞いた事情とは異なる。さらに、私や佐藤市議、私の母親については、その周辺に「ハトの会」や他の「河村たかし後援会」や「佐藤夕子後援会」の人物が介在する。その為母親がわざわざ佐藤夕子市議に合いに行ったという経緯については藪の中だ。こうした非生産的な水掛け論に付き合うつもりはない。

私と他の家族は家族ではあっても、独立した人格として存在するのであって、私の行動に対して、私の母親にどのような働きかけをしてもまったくの無駄であることは、この場で特にお伝えしておく。

このブログの中で、私は自己の政治的主張を確かに交えている。

議員報酬についても、「引き下げデモクラシー」のようなさもしい主張でしかないないと私は見做しているが、それが主観的な主張である事は重々承知している。

その為、上でも主張の立脚点を法に求めている。


また、街宣の場で訴えたことも、減税日本や河村市長の説明と食い違う「事実」を提示しているまでだ。


減税日本の議員、河村市長、及び彼を「助けよう」とするものは必ず板挟みにあう。
なぜなら、河村たかし名古屋市長の主張には論理的な整合性が無く、主張と事実の間で常に齟齬が生まれるからだ。


例えば先日東京に1マイルタワーを建てるという計画が持ち上がった。
 This Is What Tokyo Will Look Like in 2045—Including Its Mile-High Skyscraper | Architectural Digest

トヨタグランパス・エイトも、河村市長の発言を真に受けて「名古屋1000mタワー計画」に乗っていたらとんだピエロになるところだっただろう。

河村市長は「1000mタワー」が「世界一/日本一」になるからと名古屋市民に訴えていたが、そんな「世界一/日本一」がいつまでも続くものでないことは中学生程度の常識が在れば理解できる。本気で「世界一/日本一」のタワーを建てて「日本一」と「いばりたい」と思うようなものはせいぜいが小学生程度のメンタリティーでしかない。

多額の費用をかけ、必要性薄く*1、様々な問題も生み出しかねない「1000mタワー」の建設を政治的(?)に訴えかけ、それが正当であると主張する者は、早晩容易に事実に否定される。

減税政策は名古屋市財政支出削減も目的の一つだった。
それなのに名古屋城の木造化を訴えるのはこの方針と食い違う。

初期のマニフェストで訴えていた「巨大事業のストップアンドシンク」という方針とも整合性は取れない。

それに地域委員会だ。
地域委員会について佐藤夕子市議に聞いてみても具体的な話は何も出てこなかった。

議員報酬などせいぜいが12億程度の予算規模の話題だ。
地域委員会は本格運営されれば100億円から226億円程度の予算規模の政策であったはずだ。さらに名古屋城の木造化は300億円から500億円と言われている。

議論すべき対象が間違っているのではないのか?

こうした「重点分析無視」はバカな経営者が良く起こす問題だ。
経営に与えるインパクトを無視して自身の興味がある事業だけに注力する。そして本当に重大な問題をなおざりに放置する。そんな企業はすぐに破綻する。

佐藤夕子市議は議員報酬問題が自分たち減税日本の市議の存在価値だというような発言をされたがそれは誤りだ。そもそも党名が減税日本なら、減税政策を進め、いまの一時的な「5%」に満足するのではなく、市民に約束した「10%減税」の実現に注力するべきではないのだろうか?(私が減税政策に賛成している訳ではない事は、バカげた注意書きとは思いながらも明記しておく)

減税政策の実現と、地域委員会の実現。この両者が減税日本、河村市長の大きな政策の柱だったのではないだろうか。地域委員会が無くなってしまったとしても、地域委員会によって解決しようとした問題は残ったままだ。その対策は必要だろう。減税日本の中から、こうした問題意識の提示も無い事はどうしたことだろうか。

減税日本ゴヤの市議たちは、名古屋市民の為に居るのではないからだろうか。
「河村市長を助ける男/女」なのだから、こうした地域員会の問題も、市民生活の問題も、どうでもよいのだろうか。



さて、佐藤夕子市議から当ブログの次の記事について「事実誤認である」との指摘があった。

 佐藤夕子市議の釈明を求めます。(追記付き) - 市長のための市会ではなく、市民のための名古屋市会を! Ver.2.0

 佐藤夕子市議は「私にも子どもがおり、詐欺師呼ばわりされる事は子どもがかわいそうだ」「弁護士にも対応を相談している」そうだ。

しかし、この記事はタイトルにもあるように佐藤夕子市議に「釈明を求め」ているものであって、私は何も決めつけて書いてなどいない。また、どこにも佐藤夕子市議を「詐欺師呼ばわり」した記述は無い。

「詐欺師」というタームが出てくる場所は次のようなセンテンスだ。

「法律に反していなのだから、自由ではないか」などという発言を聞くと、そういう人の発言(つまり詭弁)は聞く価値を認められないし、詐欺師にでもなんにでもなればよいのではないかと思えてしまう。

問題は、自身の行為の触法性以上に、社会の中において公平性を毀損していないかという高い観点(つまりは自己の利害を離れた客観的な視点があるかどうかという問題だ)が必要なのではないかと思えるのである。

佐藤夕子市議の釈明を求めます。(追記付き) - 市長のための市会ではなく、市民のための名古屋市会を! Ver.2.0

どうなのだろうか、私は佐藤夕子市議を「詐欺師」とも呼んでいないし、佐藤夕子市議が、私が「詐欺師」に相応しいとした利己的な人物であるというような決めつけをした箇所があるのだろうか?

またこの記事ではこうも書いている。

あくまで憶測に推測を重ねたうえで、私の個人的な見解と、妄想を加えた観点であって、何も減税日本副代表の名古屋市会議員佐藤夕子様が、公職者としての資格がないなどと僭越にも申し上げるものではありませんが。

佐藤夕子市議の釈明を求めます。(追記付き) - 市長のための市会ではなく、市民のための名古屋市会を! Ver.2.0

こうやって重ねて提示している事実についても、その解釈や前後の文脈に欠落がある事は示唆しているし、確かにそれを超えて「憶測」を加えている事について注意喚起している。

また、佐藤夕子市議はこの記事を掲載するにあたって自身に取材が無かったと言われるが、私は掲載前に同市議のお宅には伺って面会を求めている。不在だったようで郵便受けにメモを入れた。そこには私の名前と携帯電話の番号が記載されていたはずだ。(内容については書かれていない、単に「お電話ください」と書いてあっただけの筈だ(さすがに記憶も曖昧だが))

当ブログは商業的な媒体でもなければ経費を出す誰が居るわけでもない。
それこそ「ボランティア」「手弁当」で行われているのであって、一般マスコミの取るような取材ルールは取らない/取れない。

しかしそれでも名誉棄損という法の存在は尊重するので、そうした毀損行為が無いように気を付けてはいる。公職者に当たらない人々に対する記載にはそれなりに気を付けている。というか、公職者、公益性が無い人についてはほとんど否定的には触れていないはずだ。また、名誉棄損を免責する「公共性、公益性、真実性」については注意を払っている。

そもそも当該記事は「釈明を求め」ているものであって、当ブログのコメント欄でもメールでも釈明の機会は幾らでもある。(ブログの同記事のコメント欄に投稿いただけば一体的に表示されるのであって、一番釈明に相応しい方法だろうと考える)

もし、お子さんに対して責任を感じられ、当該ブログの記事が事実誤認であるのであれば、その旨事実をご提示いただければと思う。こうした疑念を晴らす行為をこそしっかりとされるべきではないだろうか。

「コメント欄では大勢の人が見ているので投稿したくない」とおっしゃっていたが、大勢の人々が監視する中で議論してこそ「民主的」なのではないのだろうか?こうした記事が出ずに、陰で無責任な噂話が独り歩きをする方が、よほど個人の名誉を毀損する事態だろう。(実際に、そうした無責任な噂や行動も目には入っている、ここに取り上げる類でもないので書かないだけだ)


最後に、本日の会話中、佐藤夕子市議は「市議報酬が増額されても、800万円を超す部分について、報酬として受け取らない」旨を広言されたことは当ブログの読者の皆様にご報告いたします。その様子は同市議の了承の下に、動画として撮ってあります。
ただ、この動画の公表は、この後、議員報酬が正常化され、800万円を超え、さらにその超過分について、佐藤夕子市議が私的に消費したことが明白となった場合に、発言と行動に齟齬があるとして公表させていただきます。それまでは大切に保管いたします。


*1:それこそ、「世界一/日本一」以外必要性などあるのか?