市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

河村市長の任期折り返しを受けて

本日(2011年4月27日)の中日新聞に、「任期折り返し 河村市長に聞く」と市長インタビューが掲載されていた。
原文はこちらに→

(こういった情報は広く市民が知るべきではあろうと思いますが、
勿論著作権中日新聞なり、インタビュー記事を纏められた方のものであって、
このような引用が問題あるようでしたら、即刻削除いたしますのでその旨ご連絡ください。
お手数を取らせます)

一発目の質問に対する回答から、
朝ごはんを噴出しそうになった(文字通り、噴飯もの!)ので、
この記事を書く気になりました。

河村市長は次のように発言している。

「水道料金を値下げしたり
保育所をたくさんつくったり、
市民サービスは向上した。

減税がなければできなかった」


この発言を読んで、
すぐに腑に落ちる方居ます?

水道料金の値下げも、
保育所の新設も、

どちらも絶対にコストが掛かりますよね。
つまり、「お金がかかります」

減税をして、資金が無くなって、
そしてどのように、値下げやら、
新設ができるのですか?

こりゃ、よく言って「詭弁」悪く言えば「」じゃないですか。

ツイッター上にいつも鋭い発言をされる江口氏より、
次のような投稿がなされました。

@KojiEguchi

【参考】横井市議2009/12/3のブログ http://bitly/hHZak を要約。
水道料金値下げの発案は自民党藤田議員。『減税は金持ち優遇』
を交わすアリバイ作り。QT『水道料金を値下げ…減税がなければできなかった』
という市長発言を否定する証拠…

当該ブログの記事を読んでみました。
「横井利明オフィシャルブログ 2009年12月03日」

「水道料金の値下げは、自民党の藤田議員が松原市長時代に提案し、
松原市政において値下げの意向を表明し、路線が敷かれていたもの。
あたかも河村市長が自分で決断したように報道しているが、
ここに至った経緯を考えると松原市長もひとこといいたいのでは。
そして、一番頑張ったのは、職員・経費を削り徹底的な合理化を進め、
黒字体質を作り出した上下水道局」

更に言うと、自治労連
「名古屋水道労働組合」も1996年1月の料金改定提言をしていたらしい。
横井市議のブログの表現には、
そういった配慮もあったのだろう。

しかし、そういった先人の努力を無視する河村市長の態度って、
如何なものか。

次に、「保育所を作った」と言う件について。

やはり横井市議のブログにも取り上げられている。

「横井利明オフィシャルブログ 2010年12月15日」
少子化でも 待機児童は 増加の不思議

この記事と、その後のコメント欄などを見ると、
私が以前のエントリーで書いたような、
本質的な社会構造の変革が必要な問題であろうと思われる。

また、単純にはこのような文書もある。

名古屋市公立保育所整備計画(平成21年9月)

「3 経緯」を見れば、一目瞭然。
平成15年1月から始まった議論が、
今、形になっているんじゃないの?

もう一度言いますが、
こういった先人の努力を無視して、

「減税がなければできなかった」


なんて、理屈にもならない理屈を持ち出す姿は、
手前味噌、を通り越してちょっと、
醜悪です。

と、6段ある小さなインタビュー記事の1段目だけで、
批判していこうとするとこの量になるんですね。