市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

口先ばかりの「寄付制度」

ふざけないでいただきたい!

河村は市長としてもいい加減なら、社会人としても欠陥が有ると断じる以外にない。

 最近でも、待機児童対策に小学校の校庭にプレハブで急ごしらえの施設を作るといってみた。けれども実際には学校施設を所管する部署や現場、(区役所、学校、PTAなど)には一切の打診もヒアリングもなしで市長会見で言いっぱなしに終わった。
 実際には、市が空き店舗などの空間を探しているようだ。
 けれども、ここでも許されないのは。河村はその記者会で、設置が噂される小学校の父母が校庭にそのような施設を作ることに不満を持っているということをあげつらって、それがあたかも「我儘勝手」であるかのように批判してみせた事である。
 そもそも考えてみれば、「待機児童対策」というのは2009年の最初の市長選におけるマニフェストにも掲げられた政策であり、それがここまで深刻になったのは一に河村自身の失政ではないか。そのツケを付回す相手に「我儘勝手」であるとか「ムカツク」とか。おおよそ公人としてはあるまじき言動だ。


 児童虐待にしてもそうだ。結局各区に人員を配置する以外ないだろうに、ナニが「地域委員会で」か!
 逆に、このような「いい加減な言説」のために対策に遅れを来たしている上に、減税によるシーリングで人員を削減しようとしている。完全に施策としてダッチロールとなっている。


 いっそ、無責任なその口をふさいで。市長の仕事はセレモニーの出席だけにしていただけないだろうか。
 市政の邪魔だろう。


 何をここまで怒っているかというと。今日の報道である。

河村名古屋市長:寄付制度、2月に提案 年明けにPT設置

 名古屋市で来年4月、恒久的な市民税5%減税がスタートするのに合わせ、河村たかし市長は、市民から減税分の一部を寄付してもらって地域活動の費用に充てる構想を実現するため、年明けにも庁内にプロジェクトチーム(PT)を設置して具体的な制度の構築に乗り出す。河村市長は毎日新聞の取材に「できれば(2月の市議会定例会に)来年度予算案と共に寄付制度を提案したい」と話し、減税と寄付制度の同時スタートを目指す。(略)

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20111230k0000m010086000c.html

 そもそも私がこのサイトで河村批判に転じたのもこの問題だった。
A.A.K.顛末記 その1 - 市長のための市会ではなく、市民のための名古屋市会を! Ver.2.0

 このアートピアホールにおけるやり取りで言った「いま、準備させています」という言葉は、いったいなんだったのか?単なるその場限りの言い逃れではないのか。
 
地域委員会についての情報提供を受けて - 市長のための市会ではなく、市民のための名古屋市会を! Ver.2.0
寄附税制の改正について - 市長のための市会ではなく、市民のための名古屋市会を! Ver.2.0

 賭けてみましょうか。
 この話もどこかでいい加減な尻切れトンボに終わります。

 そもそも河村は中京都構想の問題の際に、それまでの道州制議論を槍玉に挙げて「プロジェクトチームばかり作って、学者先生たちが話し合いばかりで何も進まない」という批判をしていたじゃないか。
 このタイミングで条例の制定(PST規定等)であるならまだしも、あり方を検討するPTって?
 話を後退させてどうするんでしょうな!

 年間の減税総額110億円を市内の小学校区数で割ると4000万円になり、仮に市民が1割を寄付すると各学区に400万円の資金が渡る。河村市長は、住民がこの資金を自由に使い、児童虐待対策や防災対策などに充てる新しい形の住民自治を目指すとしている。

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20111230k0000m010086000c.html

 それで、これだ。
 小学校区で割るな。その前に個人と法人で割れや。
 そうすれば、おおよそ半分になるから、せいぜいがところ2千万円ってとこだろう。
 この何パーセントが寄附されるというの。あほ。


寄付する/札幌市
http://www.city.sendai.jp/tetsuzuki/zei/kojin/0233.html
http://www.city.saitama.jp/www/contents/1289868896690/index.html
http://www.city.chiba.jp/zaiseikyoku/zeimu/kazeikanri/kojin_keisan.html#kihukin
横浜市 自治会町内化への加入促進
http://www.city.kawasaki.jp/23/23syunou/home/osirase/kihukinzeigakukoujo.html
お知らせ
http://www.city.shizuoka.jp/deps/zeisei/kihukingoannai.html
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/lifeindex/life/zei/kifukinkoujyo.htm
http://www.city.osaka.lg.jp/shimin/page/0000006596.html
http://www.city.kobe.lg.jp/life/support/tax/zeikaisei-23.html
公益法人等への寄附金に対する税額控除制度について|岡山市|くらし・手続き|税金・税証明
http://www.city.kitakyushu.lg.jp/zaisei/file_0035.html
福岡市 個人市民税の条例指定寄附金制度

http://www.city.nagoya.jp/kurashi/category/25-12-0-0-0-0-0-0-0-0.html

 敢えて、決定的なサイトに対するリンクは外してある。
 名古屋の市政の抜けだけが判れば良い。(あ!愛知県との比較だけでも良かったか?)

 こういった批判が、建設的な議論になることもあるし、そういった方向に話を転がしたい件もあるが、このケースについては私にはそのような意図はないので、単に河村の発言のいい加減さだけを指摘し、更に記録するにとどめる。そして、この2月以降、またぞろ話が変わるようなら批判させていただこう。

 と、いうか国政転進への「大義名分」が必要なんだろうと思うけれども、このような事を発言して、正月明けに突然野田総理が「解散!」って言ったらどうするつもりなんだ?自分の足かせ作って大丈夫なのかね?やっぱり、カンが鈍っていないだろうかね。