市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

済藤市議へ添削指導、余語市議へご注意を

 お約束どおり、済藤市議の記事について添削指導してみましょう。冗談は抜きにして、政治の一番大切な道具は言葉ですから、言葉についてしっかりと見つめ、考えていただきたいと思います。

 その前に、もうお一人、ブログの記述で問題があった減税日本ゴヤの市議がお見えですので、指摘させていただきましょう。余語さやか市議です。なお、これから記述する指摘事項は先方のブログにもコメントとして投稿してあります(先方の雰囲気を壊さないように一般論として指摘してあります)

余語さやか なでしこ便り 「9月定例会」(2011/10/20) 
 他党の委員さんから出された「中学生までの通院医療費無料化など、減税しなかった分で実現できた」という意見については、「確かに(平成23年度に)減税しなかった分で実現できたと言えるかもしれないが、では減税が最初からなかったとしたら、その財源は確保できていたでしょうか」と申し上げたところ、「できていたでしょうね」というお返事でした。平成23年度も減税をするつもりであったから、その分の財源が確保できていたのであって、実際、減税なしにそれだけの財源が生み出せていたでしょうか。「できた」と言い切ることは、机上の空論でしかありません。

 以上は9月定例会の委員間討議を振り返った余語市議のご意見ですが、勇ましい事ですね。

 一般的に「仮定の質問には答えない」という態度があります。これは政治家の逃げ口上にも使われてしまう論理なのですが、仮定の上に構築された質問は、その質問自体が「机上の空論」になってしまうので回答を寄せたくないとする態度は、場合によっては充分理解できます。

 この記述で余語市議は相手の「回答」を机上の空論と切り捨てているわけですが、よく見ると余語市議自身が「減税が最初からなかったとしたら」と仮定の質問をしているわけであり、議論はこの段階で「机上の空論」に上がってしまっているわけです。
 ですから、私から見ると、相手を机上の空論に上げておいて、その相手を「 机上の空論でしかありません」と切り捨てるというのは中々に凄い力技で、ひょっとすると減税日本ゴヤの市議の中で最強の論客は余語市議かもしれません。
 と、冗談はさておいて。余語市議は当該ブログでフォローを入れておくか。お相手の市議にそれなりの謝罪をしておかないと、今後、お相手をしてもらえなくなりますよ。
 だって、仮定の質問を投げかけておいて、それに対して回答しなければ「回答を逃げた」とか言われて。それではと、仮定の質問に(机上の空論であることは承知の上で)丁寧に答えようとすると「机上の空論」と切り捨てられるのでは、フェアな議論の態度とはいえないでしょう。


 さて、次に済藤市議のブログ記事に対する添削と行きますが。
 その前にお知らせを二点ほど。

市長のための市会ではなく、市民のための名古屋市会を!-市政会2回チラシ2 前回の記事の最後に、パンフレットだけ掲載させていただきましたが。11月11日に名東区区役所講堂で「市政を考える会」主催の市議会報告会が開催されます。テーマとして減税10%についてと、海外視察についての意見交換が行われるようです。
 詳しくはパンフレットをご覧ください。

 また、明日23日の15時〜16時
 守山区の吉根小学校において、自民党東郷市議が定例の市政報告会を行われるそうで、特に今回の市政報告会においては、先の台風15号の被害等の検証を行う会にしたいということだそうです。
 今日の明日という事になりますが、お時間がある方は是非どうぞ。

 また、24日以降は名古屋市主催の災害検証会が開かれるようです。
 ただ、名古屋市公式HPに告知がありません。(守山区には全戸配布でお知らせが配られたそうです)

 24日 19時〜21時 志段味支所
 25日 19時〜21時 吉根小学校
 31日 19時〜21時 守山区役所


 この三回の内、河村市長の出席予定は25日だけだそうです。(ど〜いうつもりでしょうかね)
 ※1
 また、31日は河村市長は親善の為にトリノに行っていらっしゃいます。ビジネスクラスでですかね?ど〜いうつもりでしょうかね)

 さて、済藤市議の文章について逐次的に見ていきましょうか。
 対象は10月13日分のアーティクル「海外視察の件」です。

個人質問と定例会、委員会の様子を書いてたんですが、ふとした疑問が過ぎったのをキッカケに、こちらを優先します。
ちょうど、中日新聞に記事にもなった海外視察
『今までの海外視察で、議員が目的・場所を決めてきたその報告書を元に名古屋市に影響、繁栄された施策は、いくつあるだろうか?』という点。


 9月定例会における個人質問と委員会の様子を書いていたのですが、ふと疑問がよぎりました。
『今まで海外視察を元に名古屋市に反映された施策はいくつぐらいあるんだろう?』
ちょうど、中日新聞でも記事になった海外視察について、本日は書いてみようかと思います。


ポイント:「個人質問」と「定例会」と「委員会」は3つが並列の概念ではないですよね。「定例会」の中に「個人質問」と「委員会」があったのですから。ごっちゃにされると論旨をつかみにくくなります。また、かぎ括弧の中については、『議員が〜』から割愛したほうが論旨がすっきりしませんか?この際、議員が目的や場所を決めてきた云々は論点ではないですし、そこから報告書が求められたわけでもありません。また、以降の論旨はこの報告書について述べられているのは理解できますが、報告書を元に施策に反映されるということも少々大げさかと思います。海外視察に行ってきた市議が様々な活動をすることで、その効果が施策へと反映されるのでしょう。報告書の存在はその枝の一つでしかありません。

―私自身、22年度予算を賛成しました。
来年は、わざわざ予算を組まず視察も政調費で良いんでないか等(どちらも税金)思っていますが、視察自体は身になるならば、問題無いですし

四年の間、75人を均等に行かせるという事でなく、率先して仕事をこなす議員は、どんどん行けば良いと思うんです。
海外に興味を持たず、国内が気になるならば、国内を回れば良いですし(私はこちらですね)
仕事をする議員、しない議員は明確にした方が良いですよね


 私自身は22年度予算の決算を承認しました。
来年の海外視察は、これも税金であることは代わりありませんが、政調費で賄えば良いのではないかと思っています。視察自体は身になるならば行けば良いのではないでしょうか。


ポイント:「四年の〜」からのセンテンスについては、このままでも意味は通じるでしょうね。「来年の〜」以降については論旨としては「本予算からの支出は止めて、政務調査費で賄え」という主張でしょうね。この政務調査費の扱いについては後に述べます。

以降の会話部分については、そういうやり取りがあったのでしょうから、修正はかけられませんね。ただ、
「市会事務局に問い合わせたところ、総務に回され、総務はまた事務局の調査課だと言い。いつものたらい回しに遭いました。用件を今週中までにデータの形で提出してくださいとお願いしたところ」
というような記述の仕方の方がよろしくないですか?何をはしょり、何を加えたかはご確認ください。

 この会話部分で気になるのは、済藤市議は9月28日に「海外視察の報告書の保存期間」が問題視されて報道された事をご存じない?
 そう思えてしまうのですが、いかがでしょうか?

 ざざっと飛んで申し訳ありませんが。
 「今回から報告書が五年保管になったのは、減税日本ゴヤが誕生したので、ひとまずこうなりました」という記述については事実誤認のようです。この保存期間の変更は報道を受けての行動で、民主党は党独自で過去の視察報告を掲載していますし、個人的に視察報告を掲載しているひともいます。(その藤田市議の報告は、正確には海外視察のケースではありません)
 まず、単に市の資料と言うのが特に断りが無ければ一年で破棄されるので、視察報告についてもそのルールにのっとって処理されていたと言う技術的な話のようです。(他の予算措置が伴う事柄でも、予算執行の実態が承認されれば報告書は破棄されるでしょう)

 しかし、海外視察の意味を再考して、他都市の例にも習って議会として保存期間を5年にするように、議会規則(議会の内規)を改正したと言う事です。(これが議会理事会でなされたか議会運営委員会でなされたかは判りませんでしたが)
 この変更に減税日本ゴヤの誕生が関連しているとは言えないでしょう。
 逆に、何か、こう言える根拠をお持ちですか?

 最後に(逐次的に全て見るのはムリと判断しました)
 「議員の自己満足に取られるものは、せめて、政調費で処遇すべきでは無いかと……」という記述が気になりました。

 政務調査費は、昨日のアーティクルにも書いたように、議員が行う名古屋の街に対する活動について、名古屋の市民の税金から、その活動の経費を賄うと言う性質のお金です。
 「議員の自己満足に取られるもの」は政務調査費では支出すべきではありません。


※1
24日の会合に河村市長が参加すると言う報道があったようです。
どうなるかは、不明です。
公明党 今庭市議のブログ
毎日新聞
読売新聞


11月23日(勤労感謝の日、11月定例会会期中)にアイ・ツーリストのバスに乗って、
河村、大村以下、減税日本の面々が大阪の橋下(今度は市長候補?)の選挙応援に駆けつけるそうですね。仕切りは広沢県議だそうで。ご苦労様。

なんだか、大阪維新の会のリンクを見ると、「盟友」とかって言われていたように思うけど、「減税日本」の名前が無いね。

ま、そりゃ良いとして。
この応援に鹿島市議は参加するのですか?
できるのですか?
大阪維新の会このような教育基本条例を推進しようとしているのですよ。それでも応援できるのですか?

というよりも、11月定例会会期中によくも団体で動けるものですね。