市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

海外視察について

 物事には優先順位というものがある。例えば、流通業などにおいても重点管理を行う「ABC分析」などの手法が使われる。なんでもかんでも議論の俎上に載せればいいというものではない。例えば百万円の事柄であるならば、一億円の話の百分の一のコスト以上かけるべきじゃない。

 ところが、二百億円からの話をしている時に、その何倍もの手間隙をかけて一億円の課題をこねくり回しているのが中日新聞である。

 何の事かといえば、勿論二百億円の話とは「減税財源」の話であり(名古屋市会の市議は、大部分「減税」自体には反対していない。その「財源」が不明だと言っているに過ぎない)せいぜい、一億円の話とは議員の海外視察の話題である。

 ちなみに、記事中に引用されている児玉教授は、総論としては海外視察賛成派である。
児玉克哉のブログ「希望開発」

 本当に、こんなにひん曲がった報道や、オピニオンなんて、まったく百害あって一理無しだ。笑ってしまうのは、例のナゴヤ庶民連会合で、真っ先に出た話題が「海外視察問題」だった事だ。ナゴヤ庶民連においても「マスコミの言う事を鵜呑みにしない」とか言っていたが、こういった話題は鵜呑みにしているらしい。

 ある減税日本ゴヤの市議は、今回の海外視察においてテーマも明確に定まり、具体的な問題意識の下に参加を表明していた。勿論、帰朝後には報告を公開する事も予定していたという。

 また、民主党会派は海外視察レポートを独自に公開していたという。そういったことは、報道はされていない。( http://ht.ly/6Issk )

http://www.minsyu-nagoya.jp/fr-dan.htm

市長のための市会ではなく、市民のための名古屋市会を!-P1
市長のための市会ではなく、市民のための名古屋市会を!-P2
市長のための市会ではなく、市民のための名古屋市会を!-P3
市長のための市会ではなく、市民のための名古屋市会を!-P4 この「名古屋市政ウォッチ」で取り上げられている。市長の海外出張。ロス視察について、「レポートをちゃんと作りますが」と河村市長が明言されたレポートというのが今、手元にある。左に並べた文章がそれである。(クリックすると拡大します)

 記者会見では市長自らレポートを書き上げるような事を言っていたが、勿論、書いたのは市の職員である。また、それぞれの事柄についての感想はレポートよりもこの記者会見の方が量が多い。つまり、レポートを作る意味が無い?

 また、この記者会見でもエコノミー、ビジネスクラスにこだわっているが、結局はビジネスクラスをご利用になっている。(この8月9日に田山幹事長が行ったロス親善旅行もビジネスクラス利用、しかしこんな事書いていて自分で悲しくなる。せこい)

 こんな事で市民の「妬み」の心を刺激して市政を語ったつもりでいるんだろうか?本当に馬鹿げている。こんな議論に乗りたくはないから、私は批判しませんが、事実として申し上げておきましょう。

 河村市長は、ビジネスクラスで親善、視察と言いながら、やはりご褒美臭い観光旅行をやらかしているし、逆に、その視察で持ち帰った「3分間スピーチ」はわざわざある市民の請願等の制度と効果的には同じであろうに費用は過大にかかっている。今では単なる、特定の市民の「趣味の場」に堕している。
 このような失政(つまり、ロスで成立していた市民スピーチが、なぜ名古屋においては成功しないのか)の原因を探るための原資料として私は資料を求めたのである、この政策の根拠の一つが市長の約束したレポートで明らかになるはずであるが、それが未だに作られていない(いいですか、ここ間違えないでくださいよ。海外視察やら旅行が論点でこのレポートを取り寄せたわけでは無いです。そもそもは「3分間スピーチ」の検証ですから!)

 今日、ある方と話をしました。その方は私に何を求めるのかと問われましたが、私はとりあえず、事実と法に基づいた市政運営がなされることを求めると申し上げておきました。その方は、その先に何か求めるものがあるんじゃないのか。と言われました。勿論、私にも理想とする地方自治の姿であるとか、目の前の細かな市政への修正要求はあります。しかし、それらについては様々な価値観、主観の相違はある事で、それらについては語り合ったり主張しあわなければならないと思っています。
 しかし、現在はそこに至っていない。
 嘘やごまかしや、脱法行為を排除して、法に遵じ、事実に即した議論をしなければ空理空論だ。先のリコール署名から議会解散にかけての議論はまさに空虚な「議会批判」による事実に即していない議論と、明白な嘘(たった10人の請求代表者で11万人の署名を集めた?)によって市政が捻じ曲げられた。その欺瞞が今も市政を蝕んでいる。

 いまここで事実を報じずに、報じる必要も疑問の針小な事柄を棒大に報じていては、また市政がどこへ行き着くのか分からなくなる。

 中日新聞の記者が船の水先案内人でなくて良かった。