市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

議会報告会の意義

山田市議が長文(3エントリー!と思ったら、後半2つは市会の議事録ではないカイ)
の論考を立てて居る。 政務調査費とは 2011-05-14 00:41

この長文の中での山田市議の主張は
「?議会報告会と?市会だよりの月例化をするのであれば、
各会派または議員に交付されている政務調査費で賄えばよい」

という事だと思います。
(あえて、?議会報告ビデオ古いか、放送素材の作成については割愛します)

つまり、減税日本ゴヤがこの6月議会に主張されようとしている、
これら市会広報予算の拒否理由を述べられています。

また、この立論は以前からの河村市長の主張と軌を一にするものであって、
実は市長と市会(市議会)という二元代表制のそもそもの意味の取り違えを含んでいます。

(今日は、そこまで辿り着けるか判りませんが、
この話を掘り下げていくとそこにまで行き着きます)

先方のコメント欄に既に投稿しておいた2点について、
先ず述べます。
1.市民の意見を議会が聞くという視点がないのではないか?

山田市議の文章をよ〜っく読んでください。
ちょっと肝の部分を引用してみましょう。

> それぞれ異なる会派が「議会報告会」として、全体で決議された結果を一緒に報告すると、
> 少数会派の方の意見が反映されにくくなります。

> となりますと、議会全体報告会と会派または個人報告会で、
> どちらがより行うメリットが高いか比較すると、私は後者を選びます。

> 政治で議論されるものは、切り口によって、「正義」が変化するものです。
> それを多数決によって決まった、ある一面的な切り口のものの結果を報告する

> それよりは、自分が投票した政党・議員が何を考え、どう行動したか、
> じっくり聞きたいというのが、市民感情ではないでしょうか。


強調した部分。
如何ですか?市会(報告する者)→市民(聞く者)と想定されていませんか?

この議会報告会は先年に開かれ、そこそこの成功を収めたといって良いと思います。
名古屋市会 議会報告会(2010年4月28日)
市会だより臨時号 名古屋市議会基本条例に基づく議会改革の取り組み(2011年1月4日)

市民オンブズマン 事務局日誌(2010年 04月 19日)
「想像以上によかった名古屋市議会報告会」


失礼ですが、山田市議はこの議会報告会はご覧になりましたでしょうか?
私はこの内の西区の議会報告会にお邪魔しました。

そこでは「報告会」というよりも、
市民の声を聞く。
市民からの様々な意見、突っ込みが市議に飛んでおりました。

(今でも覚えているのは、予算案のしめがずれているので、
減税と市債発行の効果がずれているのではないかという突っ込みがあった)

これが、その時使われていた資料ですね。
色々な意味で活発でよかったと思えました。

そもそも主催している市議たちも、
「報告会」と名付けましたが、
意識としては「市民の声を聞く会」であったのだと思います。

名古屋市会 市民の意見を聴く会

確かに、個々の市議がそれぞれに市政報告会であるとか、
地域の問題を語り合う座談会(古いか)タウンミーティングを開催するのは、
非常に大切な事です。

けれども、それとは別に各会派が入り混じって、
出来れば全体で、

市民と相対し、その意見を聞くという機会は重要です。
何故ならば、どうしたって各会派には、
各会派の後援会があり、
そんな(ある意味)偏った場に出かける勇気がある人ばかりではないからです。

(う〜ん、こんな事言うのは申し訳ないけど、
公明党共産党の主催する市政報告会で何か意見を言えといわれても出来そうもないなぁ、
言いたい事は山ほど在るけど)

ですので、市会として開催し、
市会として広報し、
市会として全体で市民と相対する機会を作っていただきたいと思うわけです。

(「ならば、予算を按分して」という反論が聞こえてきそう。
それについては、また後ほど)

2.そもそも2ヶ月前の中村議長の所信表明との整合性は?
http://ameblo.jp/ichi-nagoyajin/entry-10888674164.html

これについては、先のエントリーで述べましたのでくどくは申しません。
貴会派の中村議長が、
わざわざ(例年の慣行に無い)議長所信表明の機会に、
市会本会議場で述べられた中に、
明確に「議会報告会の開催」があったのですから。

(うん?これについても「開催は主張したけれど、
予算措置については各会派の政務調査費を念頭に置いていた」
とでも回答すれば整合するか?
と、「敵に塩を贈る(だから、表現が古いって)」様な事を)

駄目ですよ。
各制度の定義を見れば上の括弧に書いたような「屁理屈」は通らない。
(ちょうど、山田市議が引用している)
名古屋市議会基本条例」 第4条 第4項

> 4 議会は、議会報告会を開催し、議会活動に関する情報を積極的に公開するとともに、
> 市民の意見を把握して、議会活動に市民の意見を反映させる。


と、「地方自治法」 第百条 14項

> 14  普通地方公共団体は、条例の定めるところにより、
> その議会の議員の調査研究に資するため必要な経費の一部として、
> その議会における会派又は議員に対し政務調査費を交付することができる。(略)


はい、駄目な理由が判りました?
政務調査費「会派又は議員」に対し交付されるものであって、
名古屋市議会基本条例が求める議会報告会の開催主体は「議会」なのです。

まさか、これまで「同じだ!」とは言われませんよね。
この辺りをごっちゃに捉えていると、
段々と、河村市長と同じ矛盾を抱え込む事になりますから、
お気をつけて。

追記:
河村市長の性格が「だだくさ」というのはご理解いただいていると思うけれど。
思いつきの人というか、
まあ、よく言えば「お祭り好き」なわけで。
むらっ気が激しいわけです。

平成22年度予算編成スケジュール
予算編成過程の公開について(平成23年度)

大きな違い、判ります?

平成22年度予算 パブリックヒアリング開催報告これが無いんです。
23年度には。

毎日新聞の報道([なるぱら]名古屋市政の備忘録 2010年01月19日)

市民オンブズマン 事務局日誌(2010年 01月 17日)
「名古屋市予算ヒアリング 「聞いただけ」にするな!」


横井利明オフィシャルブログ(2010年 01月 17日)
「パブリックヒアリング (予算編成過程において市長が市民意見を聴く会)」


横井市議が一番好意的に思える。
判りますか?
「パブリック・ヒアリング」と言っても、
実態的には市長の独演会になりかねない実施形式でした。

議会での逆質問であるとか、
発言権を認めろと言われてますけど。

河村市長は、
事を捉えて他人を説得する事は考えられても、
事を捉えて他人の言葉を聞こうとする姿勢が無いように思えるのです。

で、このむらっ気。

衆議院議員の頃、新進党に移ってからだったか、
多分、まだ日本新党だったような気がしますが。
北区、黒川の区役所2Fのホールで
公約だった「タウン・ミーティング」が開かれて、
そこで当時噂されていた「電電公社債返還問題」について質問して、
回答をはぐらかされたんだった。

この「タウン・ミーティング
公約では月例だった筈が、段々と沙汰止みになったんだった。

河村市長は、
継続は力なりと言う事を知らない。
また、どこかで他人を軽んじている所がありはしないか?
なので約束をすっ飛ばしたり、書類を無くしたりするんじゃないか?
それは、前にも言ったように、
「情熱と同情」が必要なところで、
「情熱」は溢れているが、
「同情」に欠ける嫌いがあると思われてならない。