本日の中日新聞に注目すべき記事が載っていた。
一つはボストン美術館の撤退だ。
名古屋市が再開発した金山南ビルの一角に展開するボストン美術館は地元経済界の支援によって成立していたが、いよいよ経済的に立ちゆかなくなってきたようだ。
名古屋市はこの方針に対して、撤退、プッシュの選択をしなければならないが(というよりも、すでにその時期は逸しているが)方針を打ち出せていない。
つまり、このまま。
決断しないまま朽ち果てるという結果が待っていそうだ。
もう一つは興和の三輪社長に対するインタビュー。
ナゴヤキャッスルや国際ホテル周辺の栄地区開発についての見通しを述べられている。
栄地区については地権者との調整がついていないとの事。
今、栄に行くと大きく空地(駐車場)が目立つ。
こうした再開発に名古屋市はなんらイニシアチブを発揮していない。
そして、名古屋駅周辺。
方向性を示すどころか、所管の副市長を更迭して後任も決められていない。
この7年の名古屋市の停滞は目を覆うばかりだ。
という中で河村市長は相変わらずの「名古屋城」だ。
正気を疑う。
先日、ある方から指摘をいただいた。
当ブログが「中日新聞は河村市長の顔を写していない」と指摘してから、突然中日新聞が河村市長の顔を写すようになった。当ブログが要らぬことを言わなければ、このままメディアから消せたのに。という「クレーム」だ。
当ブログがそんな影響力があるとは思えないが、よしんばそうだとしても、そんな姑息な話には付き合っていられない。
顔を写さないとか、動向を追わないとか。
そんな事で中日新聞がタレント河村市長をメディアからフェードアウトさせても、そんなものは表面的な話でしかない。
中日新聞が行うべきは、この7年間の河村市政の実情を検証することだろう。
そして、願わくば、その河村市政実現に、中日新聞が果たした役割と、責任の自覚だろう。
中日新聞は、本当に地元住民の生活を思うのであれば、いまこそ将に棋士旗幟を鮮明にすべきだ。如何に名古屋市が豊かであろうと、これ以上はもたない。
最近、子どもたちの遊ぶ遊具にこのような処置が施してあるようだ。
こうした遊具は当然数年で置き換え、メンテナンスするのが当然だ。
しかし、名古屋市はその予算を付けていない。
先送りしているのだ。
名古屋市内の黒字企業の内部留保を積み上げる、減税政策の為に。
こうした緑政土木局の予算が、子どもたちの健全な育成の為の予算が奪われている。
これが今のこの名古屋の姿だ。
一人の子どもの歪んだ夢の為に、大勢の子どもの楽しみが奪われている。