表題はJ-WALKの大ヒット曲「何も言えなくて…夏」の一節。
あ、中村耕一さん、映画『はじまりの日』完成おめでとうございます。
余計なこと言うと、私はアルバム『Jay-Walk』を持っている。(だからどうしたと言われればそれまでですが)
私にはスタートだったの あなたにはゴールでも
河村生活協同組合から見れば、選挙はゴールだ。
それまで口から出任せ、「1割の善良なバカを騙」(by 百田尚樹)して議席さえ獲得できれば、あとは「税金で食って飲んで極楽な生活」(by 河村たかし)が待っている。
1割の善良なバカを騙せば、国会議員になれますから。 https://t.co/XlP52YnSxZ
— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) 2022年6月28日
日本保守党が3議席を獲得した。
愛知一区における河村たかし、比例東海ブロックの竹上ゆうこ、それと近畿ブロックの島田洋一となる。
結局、減税日本2議席+島田洋一ということで、日本保守党としての政党色がどの程度打ち出せるのかは不明だ。
河村たかしの当選を受けて「河村の名古屋における実績が評価された」とか「名古屋の成功を全国に」とか言っている人がいるが、その「実績」とやらは何? と聞いてみたいし、名古屋の何が「成功」と言えるのか聞いてみたい。
選挙期間中、河村は「名古屋は減税をしたが、名古屋市の税収は増えた」と主張していたが、これは明らかに嘘だ。
中日新聞は「河村流減税政策」について、まともな議論をしてこなかったが、今後、国政における減税政策を議論する上で、これも俎上に上るだろう。
河村たかしの虚偽性が暴かれるスタートにしなければならない。
大阪の崩壊
本論に入る前に、今回の選挙、大阪で維新が小選挙区を独占した。
東京一極集中の中で、大阪の地盤沈下が激しく、その反発がこうした結果を招いたとも言えるだろうが、やはり大きな要因と考えられるのは、地域のメディアが歪曲した報道を続ければ、それを見る有権者の民意も大きく歪むという一例だろう。明らかに関西圏の、特に政治ショーの体裁をとったバラエティ番組の程度の低さ、思考の歪みは病膏肓に入ると表現するに十分だ。
陰惨なのは、こうして歪んだメディアが作った「民意」に、今度はメディア自身が引きづられていくのだろうと言うことだ。視聴率に追い立てられるメディアの性質は、良貨を駆逐し、悪貨をばらまく。悪貨は喉の渇いたものが飲む塩水のように、有権者をして、より大げさで、先鋭的な刺激を求めさせる。そうして本質の議論は顧みられなくなり、表層の狂乱が社会を席巻する。
いままでの人類の歴史には、国家や社会が、こうやって衰退、崩壊していくさまを数々見せてきた。大阪に起きているのは、こうした崩壊の原因が崩壊にある ーーそして、その渦中にある人々は、崩壊を恐れるあまり、より崩壊を進めるーー という事例のように思える。
日本保守党の河村たかしに対する3つの注目点
1.議員報酬
東京15区補選の候補者として、日本保守党から選挙に出た飯山陽は、有本香から「議員報酬の三割を受け取らず、災害地への寄付などに使うよう」言われていたそうだ。これは河村の主張する「議員ボランティア化」「庶民並み給与」の意向を汲んでのことだったらしい。
今回の選挙で、日本保守党はこうした「議員歳費の返上」について、公約や政策には具体的に挙げていない。しかしSNS上などをみると、支援者が「議員歳費3割返上」などを称賛していて、街宣などで口走っている様子がうかがえる。
飯山に要求した議員歳費の返上という公約、有本や百田自身が立候補した今次選挙で引っ込めるというのも、なんとも素直な話だが、果たして河村はどうするのだろうか?
名古屋市長を「庶民並み給料800万円」でやっていたと称賛された*1のだから、国会議員歳費も「庶民並み給料800万円」でやるのか?
それとも、既に受け取っている国会議員年金同様、知らぬ存ぜぬで満額受け取るのだろうか。
更にいうと、日本保守党は目標とする政党要件を満たすための5議席に届かなかったことを受けて、「N国党と連携するか」とも言っていたようだが、あながちありえない話とも考えられない。逆に、この連携が実現すれば、N国党の河村たかしとなるわけだが、こりゃ見てみたい。
比例選挙区の得票数を計算してみると、日本保守党は2.1%を獲得していて、政党助成金の獲得要件を満たしているようだ。この政党助成金、百田、有本と河村。更に島田洋一やら竹上が絡んで、どのような分配合戦が行われるか、これは見ものです。
2.独自核抑止力の保持
トランプ大統領の腹心で外交安保を担当するフレッド・フライツ。元CIA分析官で、私の年来の知友。
— 島田洋一(Shimada Yoichi) (@ProfShimada) 2024年10月26日
トランプ陣営の中枢と最も太いパイプを持つのは日本保守党だ。#比例は日本保守党 pic.twitter.com/nVmj0eqlQC
元CIA職員との関係を誇って恥じない売国◯島田洋一は、同時に「国会の場で独自核抑止力の保持を主張する」と言っている。
私が議員になれば、国会の場で独自核抑止力の保持を主張する。
— 島田洋一(Shimada Yoichi) (@ProfShimada) 2024年10月22日
これまで誰もやらなかったことだ。
日本も核抑止力を持ってこそ、中国との間で、相互核軍縮や、平時において核ミサイルの照準を相手領土から外すなど、現実に日本国民の安全を確保する「核協議」が可能になる。
核については、原発すら忌避する「核アレルギー」を持つ、河村たかしの細君は、こうした日本保守党の在り方をどう考えるのだろう。生活の為とは言え、口から出任せで政治の世界を泳いでいて、国民の期待を背負って日本新党で国会議員になり。その細君として後援会でドレスを着飾ってお歌を披露して、チヤホヤされていたら、あれあれいつの間にかダンナは歴史改竄を言い、差別排外主義者から褒められ、
挙句の果てに日本保守党の共同代表、「独自核抑止力の保持」ときた。さらにはN国党との連携?どんどん泥濘に嵌まっていく様は一遍の詩のようですね。
Taci, il piangere non vale...
Ch'ei mentiva sei sicura.
ちなみに、河村は名古屋市長として「脱原発」を掲げて、名古屋市独自の火力発電所を作ると公約していましたが、そんな話はまったく反故にされています。つまりこれもウソでした。
3.名古屋城天守閣の木造復元完遂
日本保守党は政策の中で「名古屋城天守閣の木造復元完遂」を挙げている。そして河村は国会に議席を獲得した。
さて、現在名古屋市が進めている「名古屋城天守閣の木造化事業」議会が求め、自らも認めた県や国からの補助金、つまり賛同を、名古屋市は得ていない。愛知県の大村知事などは ーー勿論ーー 鼻で笑っていた。
国会に乗り込んで、文化庁にあーじゃこーじゃ言うぐらいなら、せめて具体的に補助金ぐらい持って来てみろ。と言いたい。
無能・河村には、そんな芸当は出来ないだろう。
約束は、次々と打ち捨てられていく。
Q.市長時代は給与を3分の1にしました。国会議員になったら、大体2500万円ぐらい歳費あると思うんですけれども、この給与はどうするんでしょう。
→それはね、今回は党の共同代表になっとるし、全国回らなあかんわけですよ。この日本保守党で本当に過半数を取るぐらい、支部活動を。
1人の僕の交通費は出ますけど、1人連れて行くと全部自分とこで出さないかんので、自分の個人は、俺は贅沢せんもんで、夜のハイボールだけでええですから、それは800万ぐらいでいいけど。あとはやっぱりその政治活動費にさしてもらわんと、党が大きくならんでいかんわ。
議員報酬の削減を言う議員が政治資金パーティーを開くことに批判がある。「政治資金パーティー開くぐらいなら、最初から決められた議員歳費で活動すればいい」とか、「芸能人など政治資金パーティー開いてパーティー券を買ってくれるような政治家ばかりになる」などだ。
議員報酬を本当に引き下げてしまえば金持ちかこうした有名人、または裏で金を作るような奴、または金持ちから献金もらうような議員しか生まれてこない。つまり、社会の中で恵まれない立場、議員に政治献金や活動費のカンパなど出来ないような人々の声を反映する政治はできなくなる。
河村は政治資金パーティーを開いているし、収益事業としてバス旅行だのビアホールだの開催している。それでいて議員歳費は全額受け取るわけだ。せいぜい「飯山あかりちゃんねる」ででもネタにしてもらえば良い。
*1:やれやれ